初の日本開催となるPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」セカンドラウンドでの日本のエース・松山英樹の調子はどうだった? 松山のスウィングをウォッチし続けるゴルフスウィングコンサルタント・吉田洋一郎が、松山のプレーをレポート!

ウッド系のクラブがややつかまり過ぎていた

無観客での開催となったZOZOチャンピオンシップのセカンドラウンド、私は松山英樹選手の18ホールについて回りました。先に結果だけお伝えすると、1イーグル、2バーディ、1ボギーで初日の5アンダーからスコアを3つ伸ばし、8アンダー。現在暫定3位タイに位置しています。

画像: トータル8アンダー3位タイでZOZOチャンピオンシップ3日目を終えた松山英樹(撮影/姉崎正)

トータル8アンダー3位タイでZOZOチャンピオンシップ3日目を終えた松山英樹(撮影/姉崎正)

スコアこそ伸びましたが、やはり本人の中ではあまり納得のいくゲームではなかったのかな、と思います。

松山選手は大雨の影響で急遽140ヤードのパー4となった10番ホールからのスタート。試合後のインタビューで「小学生以来じゃないですか」というほど“やさしい”このホール。「普通のパー3や、パー4のセカンドと思ってやれば何ら変わらないですね」という言葉の通り、イーグルで決めて幸先のいい出だしです。

しかしこのホールは他の選手も当然のようにバーディ、イーグルを獲るので差が付きづらいです。結局10番で獲得したイーグルを除けば、スコアを最終的に1しか伸ばせていないんです。

アイアンのキレもいまいちでしたが、とくにウッド系のクラブで少しつかまりすぎてしまう傾向が目立ちました。1日目の木曜日と今日とでは、(ショットの)タイミングも少しズレているように見受けられました。

それくらいは日々の誤差の範囲とも言えますが、彼のショット精度から考えれば、不調だったと言っていいでしょう。幸いにもショットがラフに落ちる、くらいのミスに収まっていますので、悪くてこれくらいなのだとすれば、「よく頑張って耐えたな」という印象です。

やはり一週間の中で調子の波はありますので、今日が一番ボトムなパフォーマンスで、明日上がってくれるのであればいいなと思います。

あと、無観客で声援がないところでのプレーという面も影響している可能性はあります。彼の場合大舞台になればなるほど強いっていうのもあるので、明日から声援をもらえれば、さらに集中力が上がってくるのかなと思いますね。明日も松山に注目していきたいと思います。

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