最終18番ホールまでもつれ込む展開となったが、ニコ・エチャバリアが昨年の「プエルトリコオープン」以来の優勝を挙げて幕を閉じた「ZOZOチャンピオンシップ」。最終日を日本人トップで出た清水大成の“工夫”をレポート。
画像: ZOZOから投入した新品SWとともに最終日を戦う清水

ZOZOから投入した新品SWとともに最終日を戦う清水

新品ウェッジを武器にPGAツアーに挑む

最終日、日本人トップの8アンダーからティーオフした清水大成。今シーズン、トップ5が4回と好成績を残せているものの、初優勝には手が届かない状況が続いていた。そこで清水が重要視したのが「グリーン周りの精度」。精度を上げるとなると、技術はもちろんのことだが、自分の弾道イメージと実際に打った球ができるだけ同じであることが最も重要となる。そのために清水が考えたのができるだけ新品のSWを使うということ。プロゴルファーに聞くと、「1カ月に1回替える」というのはよく耳にするが、清水の場合はなんと2試合に1回、新品のSWに変えるというのだ。その理由を本人に聞いてみた。

「2試合以上使うとウェッジの溝が減ったり、傷が入ってしまうことで球持ちが悪い気がするんですよね。実際打ってみてもイメージ通りのスピンが入らなくなってしまい、距離感が合わなることが多いんです。なので2試合に1度は新品のウェッジに替えて試合に臨んでいるのです」

確かにプロが練習する際に1番使うのがこのSW。だからこそ溝の減りは早く、スピンのかかり具合も変わってしまう。毎試合、同じようなショットイメージで戦うためにウェッジを“即”好感しているのだ。

画像: 左が2試合使ったSW。右がZOZOから投入した新品ウェッジ。モデルは同じ

左が2試合使ったSW。右がZOZOから投入した新品ウェッジ。モデルは同じ

苦しい1日も初優勝へ繋がるバーディ締め

新品ウェッジとともに最終日へ臨んだ清水大成。1番405ヤードのパー4でバーディ発進するものの、4番505ヤードのパー4でボギー、その後、7番167ヤードのパー3でバーディと前半はスコアを1つ伸ばし、トータル9アンダーで折り返す。しかし、試合後に「我慢のプレーが続いて思うようにスコアを伸ばせず、苦しい1日だった」と本人が語るように、バックナインでは我慢のゴルフが続いてしまう。確かにパーオンはするものの、長いバーディパットが残りいまいちスコアを伸ばせない場面が目立っていたが、ここで終わらないのが清水。最終18番559ヤードのパー5では意地のバーディ。トータル10アンダーの16位タイでホールアウトした。

スコアを伸ばし切れずに終わってしまったものの、最終18番の3打目で魅せたグリーン右奥からのアプローチは約30センチに寄せる完璧なものだった。新品ウェッジとともに奪った意地のバーディは、JGTOでの今季、残り4試合で初優勝を挙げるための狼煙となったかもしれない!

撮影/有原裕晶

ZOZOチャンピオンシップ、最終日の関連記事はこちらから

This article is a sponsored article by
''.