ZOZOチャンピオンシップの興奮が醒めやらぬゴルフ界。タイガー・ウッズがツアー記録の通算82勝目を日本で挙げ、松山英樹はあと一歩足りなかったものの単独2位に食い込みゴルフファンを熱狂の渦に巻き込んだ。この展開に興奮したのはファンや関係者だけではない。ロリー・マキロイもそのひとりだった。

やんちゃイメージも今は昔。発言にも貫禄が出てきた!?

最終ラウンドの上がり2ホール連続バーディを奪い3位タイに浮上して5日間の戦いを終えたマキロイはこんな感想を口にしている。

「はじめて日本で開催されるPGAツアーでタイガーがリードしてヒデキが追いかける。これ以上ない素晴らしい展開になりましたね。関わったすべての人におめでとうといいたい」

タイガーの82勝目に関してもこんなことを。「彼が上位にいることで試合に注目が集まる。見てくれる人も増えるし、我々選手たちにとっても素晴らしいこと。興奮しました。自分もギャラリーになりたいくらい」

画像: 日本で初開催となったPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」で3位タイと成績を残したロリー・マキロイ(撮影/姉崎正)

日本で初開催となったPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」で3位タイと成績を残したロリー・マキロイ(撮影/姉崎正)

ポストタイガーの一番手といわれタイガーに次ぐ2番目の若さで12年に世界ランク1位に輝いたマキロイ。当時はやんちゃな言動もあったが最近はすっかり落ち着き記者会見での発言も大人になった。

ZOZOチャンピオンシップの前週韓国で行われたザ・CJカップ at セブンブリッジスで現世界ランク1位ブルックス・ケプカが「ツアーに出始めて5年くらいになるけどその間マキロイはメジャーに勝っていない。だから2人はライバルではない」と発言し物議を醸した。

CJカップには出場をせず日本に前乗りしてラグビーワールドカップのアイルランド対ニュージーランド戦をスタジアムで観戦していたマキロイはZOZOの会場で記者に「ケプカの発言をどう思うか?」と聞かれこう答えている。

「トップにいるもの同士が競い合うのは素晴らしいこと。ライバルがゴルフ界を盛り上げるのは間違いありません。きっとケプカも僕と彼のことだけをいっているんじゃないと思う。ダスティン・ジョンソンやジャスティン・トーマスの話でもある」

「ゴルフはなにが起こるかわかりません。世界のトップに立ってもその翌週に予選落ちすることもある。ちょっとしたことで風向きが変わるからそれをずっと維持していくのは難しい。いまは1強の時代ではなくトップと呼べる選手が5人くらいいるんじゃないかな」

「ライバルじゃない」と名指しされたことはさらりと流し、ゴルフの本質と現状を解くマキロイの発言はさすがといわざるを得ない。8年前オーガスタに忘れてきたグリーンジャケットをそろそろ取り
戻す時期がきているのかもしれない。

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