飛距離がなかなか出ないゴルファーでも、アイアンは5番からしっかり入れている、という人は多い。しかし、飛距離が出ないゴルファーはスコアメイクの面で考えるとウッド中心のセッティングのほうが楽かもしれないと話すのは、業界屈指のギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人。青木瀬令奈のセッティングを例に考えた。

ウッドを多くすると結果的にフェアウェイウッドを力まず打てるようになる?

みなさんこんにちは、ギアオタク店長の小倉です。今日はセッティングのお話です。先日、「みんなのゴルフダイジェスト」で青木瀬令奈プロのセッティングが紹介されていました。ウッド類はドライバーを始めフェアウェイウッドを3、5、7、9番と5本バッグに入れ、さらにウッド型ユーティリティを2本、アイアンは7番からとかなりウッドを多用したセッティングになっています。

青木プロはツアーでは決して飛ぶほうではありませんが安定した成績で、すでに2020年のシード権をほぼ手中に収めています。そんなウッド中心のクラブセッティングはアマチュアにも効果があるのかを個人的に考えてみました。

まず勝手な結論からお話しますとウッドを多用したセッティングはアマチュアには大いにアリ! と言いたいです。まずフェアウェイウッドを持つと多くのアマは力みます(笑)。なぜなら芝から飛ばすクラブと認識しているゴルファーが多いから。

画像: 青木瀬令奈の3、5、7、9番ウッド。これにウッド型ユーティリティを2本入れている

青木瀬令奈の3、5、7、9番ウッド。これにウッド型ユーティリティを2本入れている

フェアウェイウッドを使う機会はパー5のセカンド地点や長めのパー4など。当たれば飛距離の出る番手を使うのですから当たり前なのですが、グリーンまで距離のある状態でしか使用しないのでそういったシチュエーションで力んでしまうのでしょう。

それが7番ウッド、9番ウッドまでバッグに入るとグリーンまでそう遠くない距離から“狙う”という状況でもフェアウェイウッドを使用することになります。その状況に慣れればそれほど力むことなく、他の長いフェアウェイウッドを持っても必要以上に力むことはなくなるでしょう。そもそもアイアンと比べてウッド類のほうが打点のミスには強いですし、ボールも上がりやすいといったメリットがあります。

操作性という点ではアイアンのほうに分がありますが、シンプルにストレスなくプレーしたいとエンジョイ派の方には、絶対にウッド類を多用したセッティングがマッチすると思いますね。

画像: ウッドを多用して安定した成績を残す青木瀬令奈

ウッドを多用して安定した成績を残す青木瀬令奈

より使いやすいウッド類を手に入れるにはシャフトにこだわる必要があります。なぜシャフトにこだわるかというと、性能ももちろんですが、クラブの総重量を調整しやすいから。今ではフェアウェイウッドなどもメーカーで多数のカスタムシャフトを用意してくれるようになりましたので、だいぶ手間をかけずに任意の重さのフェアウェイウッドが手に入るようになりました。

短くなるにつれ、徐々に重くなっていくのがクラブセッティングの基本。同じブランドをセットで買えば、ある程度はそのように設計されていますが、ドライバーからフェアウェイウッド、もしくはフェアウェイウッドからユーティリティ、アイアンとつながる部分は、たとえ同じブランドでもズレていることがあります。

半インチ短くなるごとに5~7グラム重くなるのがおおよその目安になるので、それを踏まえて、今バッグに入っているクラブたちを基準にクラブのスペックを決めると、あなたのゴルフを変えるセッティングが作れるかもしれませんよ!

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