1995年生まれ、鹿児島県出身の池村寛世(いけむら・ともよ)。2019年はトップ10が3回、ツアー外ではあるが、7月の北陸オープンで優勝を飾っている。将来が期待される若手のひとり。そんな彼を支える14本のクラブとは?
「顔の良さ、座りの良さ」がクラブ選びの基準!
2020シーズンのシードを確実なものにしている池村寛世。彼のバッグを覗いてみると、なんとフェアウェイウッドが入っていない。そこには飛ばし屋らしい池村のこだわりが詰まっていた。
「今シーズンの途中から3番ウッドを抜いたセッティングにしています。どうしてもしっくりくる3番ウッドが見つからなくて、よく直ドラを練習していました。日本プロで実際に試合で試してみたら、『結構使えるじゃん!』と思って。それで3番ウッドを思いきって抜く選択をしました」。
ドライバーの飛距離は300ヤードを超える飛ばし屋の池村は、当然ヘッドスピードも速い。アイアンタイプの2番ユーティリティでも高さを出しながら、グリーンで止められることも3番ウッドを抜く要因になった。
池村がもっともクラブでこだわるのが、顔。構えたときの座りの良さで判断している。3番ウッドは、その座りの部分で感覚にマッチするものが見つからなかったという。アイアンやウェッジ、さらにはパターもやはり顔が重要だと池村は言う。
「構えたときに違和感があると、それがそのままスウィングに影響を及ぼしてしまうんです。自分が思っている弾道が出るかどうかはもちろん大切ですが、それ以前の顔の良さ、座りの良さが、自分がクラブを選ぶときの基準になっています」。
【池村寛世の14本】
1W:テーラーメイド M5(9度、ツアーAD TP-6、硬さ:X)
2UT:テーラーメイド GAPR LO(17度、スピーダーTR ハイブリッド(85)、硬さ:X)
3UT・4UT:テーラーメイド GAPR LO(19度・22度、スピーダーTR ハイブリッド(95)、硬さ:X)
5I~PW:テーラーメイド P7TW(AMT ツアーホワイト、硬さ:X10)
AW:ボーケイ SM7(49度・54度、ダイナミックゴールド、硬さ:S200)
SW:ボーケイ ツアープロト(59度、ダイナミックゴールド、硬さ:S200)
PUTTER:オデッセイ プロトタイプiX #5CS
週刊ゴルフダイジェスト11/20号「pro's spec」より。撮影/岡沢裕行