バンカー内で足場を固め、いざ打とうと思ったけれど、気が変わったので一度アドレスを解いてクラブを交換した。すると同伴者から、「砂質のテストですよ」と言われてしまったのだけれど……。
セカンドショットは、バンカーから。「距離があるから、しっかりスウィングできるようにしなきゃ」と足場をぐりぐり固め、いざ打とうとしたが……。
目の前のアゴが気になってしまい、クラブ選択がこれでいいのかどうか迷ってしまった。「うーん。どうしよう。そうだ!」
「ちょっと自信がなくなってきちゃったから、ウッドはやめて、堅実にアイアンにしようかな」
バンカー内でアドレスのため足場を固めたあとで、アドレスを解いてクラブを交換することは認められる?
少しでもグリーンに近づけようとフェアウェイウッドを手にバンカーへ。足が滑らないよう足場をしっかりと固め、アドレスを取ったあとで、予想以上にアゴが高いことに気がついた。そこでアドレスを解いてクラブを替えることに。それを見た同伴者からは、「砂質のテスト」に当たると指摘されてしまったが……。
正解は、「認められる」。バンカー内の球をストロークする前に、砂の状態をテストするために手やクラブなどで砂に故意に触れることは禁止されているが、砂に足を滑り込ませるなどして両足をしっかりと据えることは認められている(規則8-1b)。またバンカー内でスタンスを2度取ることを禁止する規則はなく、今回のケースも「砂質のテスト」とはみなされない。
週刊ゴルフダイジェスト3/3号「ゴルルとルール2020」より(監修・小山混、撮影・岡沢裕行)