斜面に転がったボールは、OB杭のギリギリ手前で止まっていた。横に出そうとしたものの、外側にあるネットが邪魔でスウィングができない。この場合、どうすればいいんだっけ?
フェアウェイからのセカンドショット。「きゃー! シャンクが出ちゃったわ」「あっちはたしか、OBじゃなかったっけ……??」
「斜面の下まで転がってしまったけれど、ギリギリセーフみたい! ここからとりあえず、横に出しまーす」
「あら、これではネットが邪魔で、スウィングができないわ……。こんなときはどうしたらいいんだっけ。あ、そうだ!」
OB杭の外側にあるネットが邪魔でスウィングできない。無罰での救済は認められる?
右の斜面を転がったボールは、OB杭のギリギリ手前で止まっていた。ところが横に出そうとすると、OB杭のすぐ外側にあるネットが邪魔でスウィングできない。そこで「動かせない障害物」からの救済を受けようとしたところ、同伴者から待ったをかけられた。
正解は、「認められない」。動かせない障害物(異常なコース状態)がプレーヤーの意図するスタンス区域や意図するスウィング区域の物理的な障害となる場合、罰なしの救済が認められる。ただし、この救済が認められるのは、異常なコース状態が「コース上」にある場合のみ。今回のようなOB杭の外にあるネットはコース外のため、救済は受けられない(規則16-1a)。
週刊ゴルフダイジェスト3/10号「ゴルルとルール2020」より(監修・小山混、撮影・岡沢裕行)