ティショットがまさかのチョロ! 転がったボールは、ティーマーカーのわきで止まってしまった。このままではボールを打てないので、ティーマーカーを動かしたいのだけれど……。
2打目以降のティマーカーは「動かせる障害物」か?

「今日は白ティから、頑張るわよ!」
気合十分の、朝イチティショット。「いつもはレディスティだけど、今日はレギュラーティに挑戦するわ!」

「キャッ! 足が滑ったわ!!」
「うそでしょ~! 途中で足が滑って、中途半端なスウィングになっちゃった……」

チョロッ。コロコロコロ……。
結果は、まさかのチョロ。転がったボールは、前にあるレディスティのティマーカー脇にピタリと止まってしまった。

「結局私はレディースティから打てってことなのかしらね……」「あっ……! ちょっと!!」
チョロしたボールがティマーカーの脇に泊まった。ティマーカーは動かしていい?
思い切ってレギュラーティからプレーすることにした2人。ところが、ティショットは足が滑ってしまいまさかのチョロに。ボールはすぐ前方のレディスティの、ティマーカーの脇に止まってしまう。そこでティマーカーを動かそうとしたのだが……。
正解は、「動かせる」。プレーヤーは、ティーイングエリアからプレーする前に、ティマーカーを動かすことによってストロークに影響を及ぼす状態を改善してはならない。しかし、すべての他の状況では、ティマーカーは「動かせる障害物」として扱われる(規則6-2b)。今回のようにティショットを打った後であれば、障害となるティマーカーを動かしても問題ない。
週刊ゴルフダイジェスト3/17号「ゴルルとルール2020」より。(監修・小山混、撮影・岡沢裕行)