バンカーのフチの外側に飛び散った砂の上に止まったボール。打つ際にクラブヘッドを地面につけたところ、同伴者から2打罰の指摘を受けてしまった! この場合、どう判断すべき?

「あ~! そっちはバンカー……」
セカンドショットがバンカー方向へ。「あ~! そっちは避けたかったのに、バンカーには入らないで!!」

「バンカーには入らなかったけど、砂まじりのイヤなライだわ……」
なんとかバンカー入りは避けられたけれど、3打目はバンカーのフチの外側のラフから。「砂が飛び散っていて、なんだか打ちにくいわ……」

「大丈夫、やればできるわ!」スッ……
「よし、気持ちを切り替えてっと。打つわよー!」ストッ……(無意識にクラブをソールする音)

「いま砂に触れましたよね?」「う、うん……」
バンカーのフチの外側に飛び散った砂の上に止まったボール。打つ際にクラブが砂に触れたらどうなる?
2打目がバンカー方向へ飛んだが、ボールは運よくバンカーの外へ。ところが近づいてみると、ボールはバンカーから飛び散った砂の上に止まっていた。慎重にアドレスを取り、いざぼるを打とうとヘッドを地面につけたところ、同伴者から2打罰を指摘されてしまった――。
正解は、「罰なし」。バンカー内の球に対してストロークする前に、クラブで球の直前・直後の区域の砂に触れることは禁止されている(規則12-2b)。ただし、バンカーエリアのフチの外側にある、または飛び散っている砂はバンカーの一部に当たらない(定義)ので、今回のように、打つ前にボールの直後の砂にクラブを接地させても問題ない。
週刊ゴルフダイジェスト4/7号「ゴルルとルール2020」より(監修・小山混、岡沢裕行)