バンカーから脱出を試みたものの、アゴに当たって跳ね返り、脇に置いていたレーキに当たってしまった。それを見た同伴者から、「球が当たったら1打罰よ」と指摘を受けたのだが、この場合どうすればいい?
バンカーからの3打目。「前日の雨で砂がかなり締まっているわね。難しそうだけど、ここは一発で出したいわ」
「気合を入れて、行くわよー。てりゃっ! これでどうだ」
「あ~あ、次は4打目かな」「ちょっと待って!!」
バンカーから打った球が、バンカー内に置いたレーキに当たった。どう処置すればいい?
バンカーからの3打目は、雨で締まった砂にヘッドが弾かれてトップしてしまった。球はアゴに当たって跳ね返り、脇に置いておいたレーキに当たってしまう。それを見た同伴者から「バンカー内に持ち込んだレーキは自分の用具とみなされるから、球が当たったら1打罰よ」と指摘されてしまった。
正解は、「罰なしであるがまま」。動いている球が人や外的影響に偶然当たった場合、誰にも罰はなく、球はあるがままにプレーしなければならない(規則11-1※グリーン上からプレーされた球を覗く)。プレーヤー以外のすべての人や、人工物は外的影響にあたり(定義)、今回のように自分で持ち込んだレーキも外的影響とみなされるため、球が当たっても罰はない。
週刊ゴルフダイジェスト4/21号「ゴルルとルール。2020」より(監修・小山混、撮影・姉崎正)