ピンまで残り30ヤードの花道からのアプローチ。緊張からかザックリ! 次のショットを打つ前に、削った地面をならしていたところ、同伴者からライの改善を指摘されてしまった。

「このくらいの距離、苦手なんだよな~」
3打目は、残り30ヤードの花道から。「このくらいの距離が、一番苦手なのよね……。なんだか緊張しちゃうな」

ザクッ!!
「あーーーー!! やっぱりやっちゃった。ボールのはるか手前をザックリ……」

「もう嫌だ~!」「ドンマイ、ドンマイ」
「次は4打目かぁ……。このまま打つのは、ますます嫌だから。ちょっと芝を直しておこうかな」

トントン……。「ちょっと、それはダメよ!」
ザックリして球は止まったまま。次打を打つ前に削った地面を直すことは認められる?
3打目はピンまで残り30ヤードの花道から。アプローチが苦手なせいか、緊張からボールのはるか手前にヘッドが刺さるミスをしてしまう。続く4打目を打つ前に、削った地面をクラブでならしていたところ、それを見た同伴者からライの改善を指摘されたが……。
正解は、「認められない」。ストロークに影響を及ぼす状態がプレーヤー以外の人、または動物、人工物によって悪化した場合、できる限りほぼ同様の状態に復元することができる。ただし今回のように、ストロークに影響を及ぼす状態がプレーヤー自身によって悪化した場合、悪化した状態を改善してはならない。改善した場合は2打罰を受ける(規則8-1d)。
週刊ゴルフダイジェスト5/26号「ゴルルとルール2020」より(監修・小山混、撮影・姉崎正)
プロでも起こるアプローチのザックリ・トップ。どうやって直せばいいの?~鈴木真一~
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