ティショットは林の方向へ。落下地点に向かうと、ボールは木の根元にくっついていて打てない状態だったため、アンプレヤブルを宣言。ところがドロップした球が再び同じ位置に戻ってしまった。この場合、無罰で再ドロップはできる?
ティショットを引っ掛けて、ボールは左の林の方向へ。「あ、やばい! 大丈夫かしら……」「左はOBはないですよ!」
ボールはどうやら木の根元にくっついている様子。「ボールは見つかったけど、これじゃ打てないわね……。アンプレヤブルを宣言します」
「これじゃあ救済の意味がないわね。再ドロップしていいわよね?」「先輩、待ってください!」
アンプレヤブルを宣言して救済のドロップをした球が、傾斜で元の位置に戻った場合、再ドロップしていい?
ティショットを左に曲げ、落下付近へ行ってみると球は木にくっついて打てない状態だった。そこでアンプレを宣言し、2クラブレングス以内にドロップ。しかし、球は傾斜のせいで同じ場所に戻ってしまった。「無罰で再ドロップできるはず」と主張したが、同伴者からは待ったがかかった。
正解は、「再ドロップはできない」。
アンプレの球の救済を受けた後で、球がプレーできる状態となる保証はなく、ドロップした球が元の場所に止まったり、別の場所で悪いライに止まるなど、好ましくない結果になっても、その結果を受け入れなければならない。あるがままでプレーできない場合、1打罰で再びアンプレの救済が受けられる(オフィシャルガイド19・2/1)。
週刊ゴルフダイジェスト8/11号「ゴルルとルール2020」より。監修・小山昆、撮影・増田保雄