ティショットはフェアウェイど真ん中。2打目を打つ前に球の近くにあったディボット跡を目土したところ、アドレス時に足がかかってしまった。同伴者からはライの改善を指摘されたけれど……。

「フェアウェイど真ん中のいい位置ですね」「ありがと~」
ティショットはフェアウェイど真ん中に。「いい位置にありましたね!」「ありがと~」

「あら、こんなところにディボット跡があるわ」
よく見ると、ボール付近にディボット跡があることに気がついた。「忘れないうちに目土しておこうっと」

「これでよし!」
「目土部分を足でしっかり踏んで……。これでよし!」「さすが先輩、マナーも最高ですね!」

「足が目土にかかるけど……。よーし狙うわよ」「ちょっと、ダメですよ!」
アドレス前に球の近くにあったディボット跡に目土をしたが、アドレスすると足がその上にかかってしまう。こんなとき、どうなる?
2打目地点の球の近くでディボット跡を発見。ショットの前に目土をしたが、アドレスをとると左足がその目土の上にかかってしまうのを見て、同伴者がルール違反を指摘。「コース保護のための目土はいつでもしていいはずよ」と反論したが……。
正解は、「スタンス区域の改善で2打罰」。
プレーヤーはストロークに影響を及ぼす状態が改善されてしまう場合、穴、窪み、起伏がある面をなくすことは禁止されている(規則8・1a)。今回のようにスタンス前に目土をして、それが足にかかる場合も罰打の対象になる。また状態を改善時点で罰打の対象になり、元の位置に復元しても罰打を免れることはできない(オフィシャルガイド)。
週刊ゴルフダイジェスト12/1号「ゴルルとルール2020」より。監修/小山混、撮影/岡沢裕行