海外メジャー「マスターズ」を制したダスティン・ジョンソン。実際の試合では45.75インチのドライバーを使用していたが、実は47インチドライバーをテストし実戦投入も検討していたことを、テーラーメイドのツアーレップが明かした。

開幕2日前の練習ラウンドは47インチでプレー

ダスティン・ジョンソン(以下DJ)の優勝で幕を閉じた海外メジャー「マスターズ」では、PGAツアー選手たちのドライバー長尺化も大きな注目を集めた。

結局調整が間に合わず投入は見送りとなったが、ブライソン・デシャンボーはさらなる飛距離を求め48インチドライバーをマスターズで使用予定であることを公言していたし、そんなデシャンボーを意識してか、アダム・スコットは46インチ、フィル・ミケルソンは47.5インチのドライバーにスイッチしてオーガスタ入り。

そんな背景もあり、長尺ドライバーの飛距離アドバンテージがどのようにオーガスタ攻略に作用するかが注目されていたのだが、蓋を開けてみれば勝利したのは45.75インチとやや長尺ながら平均的な範疇に収まる長さのドライバーを使用していたDJだったというわけだ。

画像: 海外メジャー「マスターズ」を制したダスティン・ジョンソン(写真/2020 Masters Tournament)

海外メジャー「マスターズ」を制したダスティン・ジョンソン(写真/2020 Masters Tournament)

だがそのDJも実はマスターズに向けて47インチの長尺ドライバーをテストしていたことを、海外メディアが配信したポッドキャストに電話出演したテーラーメイドのツアーレップ、キース・ズバルバロ氏が明かした。

ズバルバロ氏によれば、DJは普段のドライバーでボール初速が180.5マイル(80.7m/s)前後のところ、SIMのドライバーヘッドにフジクラ「ベンタスブラック」の47インチシャフトの組み合わせでボール初速192~193マイル(約85.8~86.3m/s)をマーク。ボール初速アップによって、飛距離についても大幅な向上が見られたという。

実際に火曜日の練習ラウンドでも47インチドライバーを使用したというが、タイミングが他のクラブと合わず、最終的にバッグから抜かれたとのことだ。

だが調整がまだまだ必要とはいえ、DJが長尺ドライバーに関心を抱いているのもまた事実。PGAツアーで巻き起こる長尺ブームはまだまだ続く!?

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