真冬のような寒さの1日。スタートを待つ間に、ポケットから使い捨てカイロで球を温めたところ、同伴者から「今日はコンペだから、その行為はダメ!」と指摘されてしまった。
朝イチのスタートホール、ティーイングエリアで待つ2人。「うわぁ~、寒い~!」「本当に冷えますよね、ボールはちゃんと飛ぶかな?」
「そういえば、ボールって冷たいと飛ばないって言うわよね。今日、私は防寒対策でポケットに使い捨てカイロを入れているのよね」
「前の組を待っている間、気休めかもしれないけど、ボールをこのカイロで温めておこうかしら」
「ちょっと、ダメじゃない!」「え? 何のことですか?」
使い捨てカイロを使って球を温めるとどうなる?
真冬のような気温となったこの日。ティーイングエリアでスタートを待っている間、ポケットから使い捨てカイロを取り出し、球を温めた。するとそれを見た同伴者から、「普段のラウンドなら見逃すけど、今日はコンペだから球を温めてはダメ!」と物言いがついた。
正解は、「競技の場合、失格」。
プレーヤーは球をこすったり、温めたり、何らかの物質を付けたりして性能特性を故意に変えた球でストロークを行ってはならない(規則4・2)。今回のように使い捨てカイロで故意に温めてストロークを行うと罰打ではなく、失格。ただし、たまたまカイロが入ったポケットに球を入れておくなど、故意でなければ違反にはならない。
週刊ゴルフダイジェスト12/22号「ゴルルとルール2020」より。監修・小山混、撮影・岡沢裕行