「左足のつま先がフォローでめくれる」が飛ばしの正解
デシャンボーといえば、昨シーズンに肉体改造を行い、圧倒的な飛距離を武器に昨年の全米オープンを制覇。つい最近も優勝したPGAツアー『アーノルド・パーマー招待』の531ヤードパー5で池越えのワンオンにチャレンジ。377ヤードのビッグドライブで池越えに成功し、世界中のゴルフファンを驚嘆させましたよね。「とてもじゃないけど、一般のアマチュアには参考にならないよ」と思うかもしれませんが、彼のスウィングにもアマチュアがマネできる、ぜひマネしてほしいポイントがあるんです。

飛距離アップ請負人こと吉田一尊プロにアマチュアが真似すべきブライソン・デシャンボーのスウィングのポイントを教えてもらった
デシャンボーのスウィングを見ると、上半身の使い方はかなりのパワーが必要ですが、下半身の使い方に関しては、アマチュアにもとても参考になるんです。
そのポイントを具体的にいうと、左足の使い方になります。インパクト後のフォローでの左足の動きを見ると、左足のつま先がめくれているのがわかります。

デシャンボーのインパクト直前(左)と直後(右)のスウィング。インパクト後に左足のつま先が地面からめくれ上がっているのが見て取れる(写真は2021年のアーノルドパーマー招待)
たとえば、地面反力を利用して足で蹴っていくときに、体が伸び上がってトップのミスが出てしまう……。これは左に踏み込んで地面を蹴っていくときに、左足のつま先を軸に回転をしてしまうのが原因。左つま先を軸に回転すると、体の右サイドが前に出ていく動きにつながりやすいんです。その結果、右腰が前に出て、上体が起き上がってしまうのです。

フォローにおける左足のつま先のイメージ。左足かかとが軸となって回転しており、結果としてつま先がめくれ上がっている
地面反力を使おうとしてフェースのヒール側に当たったり、トップのミスが出る人は、デシャンボーのように左足かかとを軸に回転することができれば、左のお尻が後ろに下がって、体の右サイドが前に出なくなります。左かかとを軸に回転したとき、左つま先がめくれたり、目標へ向くのはOKです。そのほうが腰の回転にブレーキもかからないし、左ひざに負担もかかりません。
この動きをマスターするための練習法としては、ハーフスウィングの振り幅でかまわないので、インパクト前に左足のつま先を上げる素振りをするといいでしょう。これを繰り返すことで左かかとに体重が乗り、そこを軸に回転する感覚がつかめます。

吉田プロが推奨する練習法。インパクト前に左足つま先を上げて素振りをする。感覚がつかめたらフォローで左足つま先を目標に向ける動きも足してみよう
感覚がつかめたら、次に左かかとを軸に回転して、左つま先を目標に向けるように素振りをします。この2つのドリルで左かかとを軸に回転する動きを身につければ、上体の前傾姿勢をキープしたまま、地面反力のパワーを最大限に利用できるようになるので、飛距離と正確性を兼ね備えたスウィングが手に入ります。
撮影協力/LETSGOLF銀座
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