ツアー通算13勝、現在世界ランキングを2位に付け(2021年4月18日現在)、メジャーでは常に優勝候補の一人として名前が挙がるジャスティン・トーマス。"飛距離アップ請負人"の異名を持ちYouTubeでも大人気のプロゴルファー・吉田一尊がそんなジャスティン・トーマスのスウィングから“アマチュアに役立つところのみ”を抽出し、レクチャーしてもらった

2017年の全米プロゴルフ選手権を含む、PGAツアー通算13勝をマークしているジャスティン・トーマス。独特な動きのスウィングをするタイプの選手なので、一般のアマチュアがすべてをマネするのは難しいですが、いくつか参考にしてほしいポイントがあります。

画像: 飛距離アップ請負人・吉田一尊。ジャスティン・トーマスのスウィング、どこをマネすべきなのか

飛距離アップ請負人・吉田一尊。ジャスティン・トーマスのスウィング、どこをマネすべきなのか

まずひとつめはテークバックの上げ方です。スウィングを飛球線後方から見たときに、クラブが地面とちょうど平行のハーフウェイバックで、グリップ(手元)よりもヘッドが前にあるのが分かります。これはとても重要なポイントで、テークバック時はヘッドが開く方向に力が働くため、ハーフウェイバックではヘッドが手元よりも後方へ上がりやすいんです。

画像: アドレスからハーウェイバックにかけてのスウィング。ヘッドがグリップよりも前方向にある(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

アドレスからハーウェイバックにかけてのスウィング。ヘッドがグリップよりも前方向にある(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

ヘッドが手元よりも後方にくるとフェースが開いてしまうため、切り返しからダウンスウィングでクラブを立ててヘッドを戻そうとする動きが出やすくなります。バックスウィングでクラブがインサイドに上がり、ダウンスウィングではアウトサイドから下りてくるという逆ループのスウィングになり、ゆるやかな軌道でボールをとらえるのが難しくなってしまうんです。

トーマスのようにテークバックではヘッドが手元よりも前にある状態をキープすることによって、スウィング中にクラブが体の正面から外れなくなり、コントロールがしやすくなります。ダウンスウィングのクラブ軌道が安定してミート率がアップします。

また、彼のスウィングでもっとも特徴的なのが、インパクトの瞬間に両足のかかとが浮くぐらい地面を強く蹴ることによる反力を最大限に利用している点です。

画像: インパクト直後のジャスティン・トーマスのスウィング。両足のかかとがめくれ上がって、つま先立ちのような状態になっている(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

インパクト直後のジャスティン・トーマスのスウィング。両足のかかとがめくれ上がって、つま先立ちのような状態になっている(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

トーマスのように両かかとが浮くまではいかなくても、インパクトで両ひざがピンと伸びきるぐらい積極的に下半身を使って、地面を強く蹴る意識を持つといいでしょう。地面反力を上手に利用することで効率よくクラブを加速させることができ、間違いなくヘッドスピードがアップします。

そしてもうひとつ、インパクトでは両かかとが浮いていますが、フォローからフィニッシュでは左かかとにしっかりと体重が乗り、そこを支点にバランスよく体を回転させているのがわかります。ここもぜひマネしてほしいポイントで、そのためには左腰の側面からお尻に体重を乗せる意識を持ち、そこを軸にフィニッシュまで体を回しきるイメージがあるといいでしょう。

画像: フィニッシュ前(左)からフィニッシュ(右)までのスウィング。おおよそ手元が頭の上にくるタイミングで左かかとが接地し、そこを支点に体を回転させフィニッシュまで体を回し切っている(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

フィニッシュ前(左)からフィニッシュ(右)までのスウィング。おおよそ手元が頭の上にくるタイミングで左かかとが接地し、そこを支点に体を回転させフィニッシュまで体を回し切っている(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

そうすることで上体が起き上がらずに前傾姿勢をキープしたまま振り抜くことができ、バランスよくフィニッシュが収まります。この3つのポイントを参考にすることで、トーマスのような飛距離と方向性が両立したドライバーショットを手に入れましょう。

画像: 飛んで曲がらないスウィングの秘密がわかる!ジャスティン・トーマスのスウィングをじっくり観察して自分のスウィングに取り入れよう youtu.be

飛んで曲がらないスウィングの秘密がわかる!ジャスティン・トーマスのスウィングをじっくり観察して自分のスウィングに取り入れよう

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