日本オープンの練習日に初めて手にしていきなり本番投入!
小田孔明の代名詞ともいえる、切れ味鋭いインパクトが戻ってきた。その要因が昨年の日本オープンから使い始めたドライバーだ。
「カーボンのヘッドはたわんで飛ぶからドロップしちゃうことがあるんです。フルチタンだとそれがないのと、なによりインパクトでグシュッとつぶれる感じがある。もともと球離れの感覚を大事にしているので、フルチタンにして良い感覚を取り戻せた感じです」
日本オープンの練習日に初めて手にしていきなりの本番投入だった。それほどの代物だと直感が働いたのは、長年積み重ねてきた成功体験があるからにほかならない。
その片鱗はアイアンのこだわりにも反映されている。パンチショットを多用する小田にとってアイアンは生命線ともいえるクラブだが、本人は意外にもこだわりはないと言う。
ただ、代弁するならマッスルバックで小ぶり、そしてシャープな抜けを重視しているあたりは、クラブに一切の無駄を許さないということだろう。ある意味で独特なクラブさばきをする小田にとって、操作性の高さとフィーリングが何よりも大事になってくる。ドライバーのヘッドをフルチタンにしたことで、マッスルバックのアイアンとの感覚的な部分での整合性がとれたのかもしれない。
5年ぶりの優勝を狙う小田のプレーから目が離せない。
週刊ゴルフダイジェスト4/27号「pro's spec」より。撮影/姉崎正
【小田孔明のセッティング】
1W:ホンマ T//WORLD GS(9.5度、VENTUS ブラック、硬さ:6X)
3W・5W:ホンマ TW747(15度・18度、スピーダー757、硬さ:X)
UT3:ホンマ T//WORLD TW-U(21度、VIZARD IB-WF、硬さ:100X)
4I~10I:ホンマ T//WORLD TR-20B(VIZARD IB-WF、硬さ:100X)
AW・SW:ホンマ T//WORLD TW-W(52度・58度、ダイナミックゴールド、硬さ:100X)
PUTTER:オデッセイ ミルドコレクション #6 プロト