No.7・371Y・Par4
High(Out)
7番でようやくコースの最北端に辿り着きます。1番から7番まで同じ方向に向かうため、風もフォローならずっとフォロー、アゲンストならずっとアゲンスト。ハウスに戻っていくインは、その逆の風になります。このホールは距離は短いがセカンド勝負。右奥に長い形状のグリーンは、形に沿って右奥に向かって傾斜していく。その計算が難しく、セカンドのウエッジの距離、落とし所、スピンコントロールが勝負になります。コース先端の突き出た地形もあって風も強く、またその読みも難しいんです。
No.8・187Y・Par3
Short
オールドコースで2つしかないパー3。ここで方向転換ですが、変わる風向きの対応に戸惑うかもしれません。97年のダンヒルだったか00年の全英だったかはっきりしませんが、1番から7番までは左からのフォロー、ここで右からのフォローの風になり、ドローヒッターのボールはピンポン球のように左にもっていかれた記憶があります。横風になるケースが多いので、クラブ選択と攻め方がポイントになります。この8番に限ったことではありませんが、総じてグリーンは大きく、乗せること自体は難しくありません。しかし“乗せる”というより“乗っちゃう”といった感じで、長い距離が残ってしまうことも。初めてオールドコースを回った97年の練習ラウンドでは、3パットが6回という結果でした。
No.9・352Y・Par4
End
8番と同じ方向に進む、距離の短いパー4。飛ぶ人はドライバー、風によってはスプーンでワンオンが狙えるだけに、イーグルも狙えるチャンスホールです。風さえ吹かなければ、やさしいホールと言えるでしょう。いずれにせよ選手にはワンオンか、グリーン手前のバンカーを越すか、バンカーの手前に置くか、あるいはバンカーに入ってもいい、という選択肢があります。ティーショットがバンカーを越えた場合、フェアウェイからパターで転がす選手もいます。
No.10・386Y・Par4
Bobby Jones
9番をグリーンの横から逆方向に戻っていく形での10番には「ボビー・ジョーンズ」の名がつけられています。風次第でワンオンが可能なので、9番に比べれば難しいが十分にバーディが狙えるホールです。グリーン手前には独特の傾斜があり、またグリーン中央が高く複雑なアンジュレーションを作り出しています。精度の高いセカンドショットが要求されるでしょう。
No.11・174Y・Par3
High(In)
1921年、19歳で初めて全英オープンに出場したボビー・ジョーンズが、左手前のバンカーにつかまり脱出するのに3打。さらにダブルボギーパットを外すと、そこでボールを拾いスコアカードをビリビリに破り途中棄権したのがこのホールです。ジョーンズが入れたのは左手前のバンカーですが、実はWグリーンの中央手前にも小さなバンカーがあります。グリーンは奥から〝壁〟と呼ぶにふさわしい傾斜で、ティーショットが少しでもショートすると確実にこのバンカー吸い込まれます。それを嫌がると左の深いバンカーが効いてくるんです。グリーン奥にピンが切られても、ギャラリーがグリーンのすぐそばまでビッシリ入っているので、思い切り打ち切れなかったことを思い出します。グリーンの広いほうに乗せて2パットでパー。それが最善の策だと思います。
No.12・351Y・Par4
Heathery(In)
オールドコースでもっとも短いパー4。飛ばし屋や、風によってはワンオンを狙う選手もいて、ウエストハイゼンが勝った10年大会では、タイガーも1オンを狙いました。届かなくてもグリーン周りまで行けばバーディが狙えます。ただし、本来はバンカーとバンカーの間、220〜250Y付近の平らなフェアウェイに刻むのがセオリー。奥の2つの小さなバンカーは厄介ですが、手前の大き目のバンカーには入ったら入ったで仕方ない、と思って選手は打っています。グリーンは手前が低く、真ん中が高く、そこから奥に向かって下って傾斜しています。