国内女子ツアー「富士通レディース」最終日、首位スタートの古江彩佳が最終18番のバーディでルーキーの岩井明愛を振り切り、昨年に続く連覇を達成した。アマチュア優勝を果たした2019年など、今大会には4度の出場で3勝、2位1回。驚異的な相性の良さに加え、今季の米ツアーでの成長を見せつける優勝となった。
画像: 帰国後、そのまま練習ラウンドをおこない試合に出場するという強行軍のなか、連覇に成功した古江彩佳。ホステスプロの役目をしっかりと果たした

帰国後、そのまま練習ラウンドをおこない試合に出場するという強行軍のなか、連覇に成功した古江彩佳。ホステスプロの役目をしっかりと果たした

前週は米カリフォルニア州でトーナメントに出場していた古江の帰国は火曜日の午前4時。羽田空港から直接会場入りし、練習ラウンドをおこなう強行軍だった。それでも、初日66、2日目65とビッグスコアを並べ、3打差をつける堂々の単独首位で最終日を迎えた。このまま独走するかと思われたが、前半は5番で奪ったのが唯一のバーディとやや苦戦。「このままバーディが取れなかったら追いつかれるなと思っていました」。そんな予感が的中し、終盤で岩井明に逆転を許した。

それでも、ここからが今大会に強い古江の真骨頂。16番パー5で2打目をグリーン奥のカラーまで運び、11ホールぶりのバーディで追いつくと、最終18番パー4では3メートルを沈めてバーディーフィニッシュ。先にホールアウトしていた岩井明を1打差で振り切った。グリーン手前に深いバンカーがある18番は大会きっての難ホール。古江も過去に一度もバーディを奪ったことはなかったが「プレーオフだけはしたくなかった」と勝負強さを発揮した。

ボギーが少ないことも古江の強さのひとつだが、今大会では特に少ない。アマVの2019年が1ボギー、昨年は2ボギー(36ホール)、連覇の今年はボギー1つに抑えた。このプレースタイルはジュニア時代にコーチでもある父・芳浩さんから「バーディを取っても、ボギーを打ったら同じこと」と指摘を受け、ショートゲームを磨いて身につけてきたもの。今季は米ツアーでプレーし「上げるアプローチの練習をする割合を増やしたので、自信を持てるようになりました」。最終日の6番では米国で磨いてきた技でふわりと上げてパーをセーブした。

芳浩さんはなかなか試合に同行できていないが、その分、思いはボールに込められている。古江が使用するボールにはカラフルな7つの星が描かれており、これが驚いたことに印刷ではなく、すべて手書き。ボールは通常、契約メーカーから米国の試合会場に直接送られるが、古江の場合は自宅で一度、芳浩さんが筆を入れてからの発送となる。年間で使用するのは「おおよそ60~80ダース」(ブリヂストンスポーツのツアー担当)。1年間で約800個のボールに7つの星とグリーン上でラインを合わせるための線を入れるという地道な作業は、娘の活躍を願う父でなければできることではないだろう。古江ももちろん、ボールを見るたびに父の教えを思い出しているはずだ。次戦もディフェンディングチャンピオンの「NOBUTA GROUPマスターズGCレディース」。地元・兵庫での大会だけに今度は父の前での連覇を目指す。

写真/大澤進二

画像: 父・芳浩さん手書きの「7つ星」、1年間で使用するボール800個にすべて描かれる

父・芳浩さん手書きの「7つ星」、1年間で使用するボール800個にすべて描かれる

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