笑顔が素敵で礼儀正しいナイスガイのタイチ・コー。来場した際にはぜひ応援を！(撮影/大澤進二)
21年のアジアパシフィックアマチュア選手権で中島啓太とのプレーオフに惜しくも敗れたタイチ・コー。また、23年のアジアンツアーでルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したこともあり、熱心なゴルファーであれば知っている人も多いのではないだろうか。今回は一問一答形式でお伝えする。
GD お母さまが日本人ということですが、ご家族と会話するときは英語?
タイチ お母さんと話すときは日本語です。お父さんと話すときは英語と 中国語。お父さんが北京語を話して、僕は英語で答えます。
GD 英語と日本語と北京語が分かるの?
タイチ 一応わかります。
GD 日本でプレーするのは初めて?
タイチ 初めてです。おばあちゃんが東京に住んでいるので年に1、2回は日本に来ますが、いつもキャディバッグは持ってこないのでゴルフはしたことがないんです。
GD 大学がアメリカ(アメフトで有名なノートルダム大学)でしたよね？
タイチ そうです。アメリカのコースでのラウンドが一番多いですが、昨年からアジアンツアーでプレーしているのでアジアのコースもわかります。でも、日本は初めてですね。文化的に近いものを感じるし、お母さんも今週来ることになっているのでとてもワクワクしています。
GD 今回の太平洋クラブ御殿場コースの印象はどうですか?
タイチ すごく綺麗なコースだと思います。 フェアウェイが結構広くてティーショットのプレッシャーはあまりないけど、グリーン周りは難しいので、アプローチやパッティングはきちんとやらないとだめだなと思います。
GD 昨年のルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したアジアンツアーとDPワールドツアーはどんな違いがありますか?
タイチ DPワールドツアーは今大会で3回目。欧州ツアーを主軸にしたいと考えています。もちろん成績次第なのですが……。DPワールドツアーはいつもコーススコンディションがとてもいいです。ピンポジションはアジアンツアーと比べて、エッジ近くに切ることがすごく多いので、難しいです。
フィールドの厚さも全然違っていて、メジャーチャンピオンがいたり、これからメジャーを勝つであろう選手がたくさんいるので、精鋭揃いという印象です。そのなかでプレーすることは自分にとって“テスト”になると感じています。
GD 2022年に、お母さんが「来年もしかしたら日本のQTを受けるかもしれない」と言っていましたが、日本のツアーへの参戦予定は?
タイチ 興味はあります。今まで日本でプレーしたことがないので、プレーしたいなとはいつも思っていて。QTは今は考えていませんが、今週頑張って、これから機会があれば参加したいなと思っています。
GD 自分のどんなプレーに注目してもらいたいですか?
タイチ とにかく自由に、というプレースタイルなので、見る人によってはアグレッシブだと捉えてくれる人もいるかもしれません。でも、いろんなショットを打つので、自由に楽しみながらプレーしている姿を見て欲しいですね。
GD ちなみに得意クラブは?
タイチ ドライバーは結構得意ですね。きちんとフェードのイメージを持って思いっきり打っています。あとは58度のウェッジも好き。
GD 持ち球はフェード? 飛距離はどのくらい?
タイチ ドライバーだけフェードで、他は全部ドローです。フィッティングしたときに、ドライバーはフェードのほうが曲がり幅が少なかったので。飛距離はキャリーで290ヤードくらい。アジアンツアーの中ではちょっと飛ぶほうなんですが、DPワールドツアーのだとそんなことはなくて。340ヤード飛ばす人もいたりしてやばいです（笑）。
GD 得意クラブがドライバーということは、一番練習するのもドライバー?
タイチ 150～200ヤードの距離を一番練習しています。番手でいうと9番から6番くらい。試合中にその距離が残ることが結構あるので、大切だなと思って一番練習しています。
GD 最後に、趣味は?
タイチ ゴルフ以外は飼っている柴犬と遊んでいるか、ジムに行っています。トレーニング最中はゴルフのことを考えなくていいので、結構リフレッシュになるんです！
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礼儀正しく、少しはにかんだ笑顔が可愛らしいタイチ・コー。初日・2日目と同組で、タイチと同じく主催者推薦で出場するアマチュアの中野麟太朗は「いい組に恵まれました。アジアンツアーで勝利しているタイチ・コーさんのプレーは勉強になると思います」と話す。残り1人も阿久津未来也という注目の若手。初日のスタートは12時30分に1番ティーイングエリア。是非、アジアから世界に羽ばたく若い才能を目に焼き付けてほしい。
22年に佐藤信人プロに聞いたタイチ・コーの過去記事はこちら
