大きく深いテークバックや、体が起き上がらずに低く長いフォローをとるには、前傾角をキープしたまま体をターンさせることが不可欠だ。昨年の賞金女王獲得をサポートした小楠和寿トレーナーに体のターンを加えた体の側面（体側）のストレッチを教えてもらった。
前傾した姿勢を保ちながら、体を左右にターンさせるゴルフスウィングでは、股関節周りや体側などの柔軟性が落ちてくるとスウィングが小さくなり飛距離も落ちてしまう。それでも飛ばそうとすると余計な力が入りミスの原因になると小楠トレーナー。踏み台や階段を使ってできるスムーズなスウィングに役立つストレッチを教えてもらおう。
「踏み台や階段を使い、曲げたひざの角度が90度になるくらいの高さに片足を乗せます。頭の後ろで手を組み、曲げたひざの方向に上体を捻転させます。そこから呼吸を止めないように上体を倒していきましょう。片側10秒を1セットにして2セット無理のない範囲でやってみましょう」（小楠トレーナー、以下同）
画像A 片足を踏み台や階段に乗せ頭の後ろで手を組んだら、曲げたほうの足の方向に上体をねじり、上体をゆっくりと倒していく
上体を倒す際に体が傾いてしまうのはNGだ。実際にやってみると、頭の後ろで手を組んで骨盤を起こし上体をねじるだけでもきつさを感じるはず。呼吸を止めずにスウィングのイメージを意識しながらゆっくりとストレッチしていこう。
画像B 上体を倒して体が傾いてしまうのはNGだ（左）。ゆっくりと呼吸を止めずにスウィングを意識しなｇらストレッチしよう
右足を乗せて上体を右に捻転させるとテークバック側、左足を乗せ左に捻転するとフォロー側で、前傾角をキープしたままターンすることに必要な関節周りや筋肉群をストレッチできる。
画像C 右足を踏み台に乗せて右に上体をねじるとテークバック側、左足を乗せて左にねじるとフォロー側に効果的なストレッチができる
自宅やスタート前にストレッチすることでケガの予防とスムーズなスウィングを手に入れよう。
取材協力/J’ｓ スポーツボディ
