日本には2000以上のゴルフ場がある。北は北海道、南は沖縄まで、全国には景観の美しいホール、池やバンカーでデザインされた芸術的なホール、海越えのスリリングなホールなど、ワクワク、ドキドキするようなホールがいくつもある。そんなゴルフ人生において一度は回ってみたいと思わせるパー3とパー4の「名物ホール」紹介しよう。 

人生で一度は挑戦したい「アイランドグリーン」

富士クラシック、PGMマリアゴルフリンクス、セゴビアGCインチヨダのアイランドグリーンは、誰もが挑戦してみたい! と思うはず。 

プレッシャーに負けず、覚悟を決めたショットが打てれば、ワンオンというご褒美が待っている。

【山梨】富士クラシック 17H 145Y

世界的な設計家、D・ミュアヘッドがデザイン。葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」を題材にしていて17番は富士と大波で知られる「神奈川沖浪裏」がモチーフ。グリーンの奥行きは85Yもある。

画像: 葛飾北斎の有名な浮世絵「神奈川沖浪裏」がモチーフ

葛飾北斎の有名な浮世絵「神奈川沖浪裏」がモチーフ

【千葉】PGMマリアゴルフリンクス 17H 136Y

鬼才と呼ばれたピート・ダイが設計。そのトレードマークがアイランドグリーンで、この17番はフロリダにある「TPCソーグラス・スタジアムC」と同じデザイン。

PGAツアーの選手の気分が味わる。

画像: PGAツアーのプレーヤーズ選手権が行われるTPCソーグラスと同じデザイン

PGAツアーのプレーヤーズ選手権が行われるTPCソーグラスと同じデザイン

【茨城】セゴビアGC イン チヨダ 14H 139Y

D・ミュアヘッドが設計。そのテーマは「スペイン」。1番「フラメンコ」から始まり、浮島グリーンの14番は名物料理「ガスパーチョ(冷たい野菜スープ)」の名が付く。

スープに球を入れるゴルファーは多い。

画像: スペインの名物料理「ガスパーチョ(冷たい野菜スープ)」にハマるゴルファー多数

スペインの名物料理「ガスパーチョ(冷たい野菜スープ)」にハマるゴルファー多数

スリル満点の難関ホール

150Y以下のホールが多いが、距離が短いからといって甘くはない。

ニュー・セントアンドリュースGC・ジャパンの14番はレギュラーティーなら131Yしかない。だが、グリーンは四方をバンカーに囲まれ、右サイドは崖(下は池)になっている。

スリル満点の難関ホールでは、パーを取るだけでも、難しいホールだ。

【福島】小名浜オーシャンホテル&GC 16H 144Y

適度なアップダウンのあるシーサイドコース。

そのなかで名物ホールといえば、景観が素晴らしい海越えの16番だ。距離は短いが風の影響は大きく、番手選びがカギを握る。ドキドキの1打を楽しもう。

画像: スリル満点の海越えは一度は体験したい

スリル満点の海越えは一度は体験したい

【長崎】パサージュ琴海アイランドGC 3H 177Y

日本屈指のシーサイドコース。海越えの3番は島に向かって10mの打ち下ろしに。

高い球では風の影響を受けやすく、風読みが難しい。グリーン中央には大きなコブもあり、乗っても安心できない。

画像: 10m打ち下ろしの島のグリーンに向かって打つ海越えホール

10m打ち下ろしの島のグリーンに向かって打つ海越えホール

【栃木】ニュー・セントアンドリュースGC・ジャパン 14H 131Y

J・ニクラスがD・ミュアヘッドをパートナーに日本で最初に設計したコース。

バンカーに囲まれた14番は右サイドが急な崖。そのプレッシャーによりプレーの進行に時間がかかり、最大16組待ちもあったという伝説も。

画像: グリーン右サイドが崖! 最大16組待ちになったことがあるという伝説ホール

グリーン右サイドが崖! 最大16組待ちになったことがあるという伝説ホール

【千葉】千葉よみうりCC 18H 202Y

1978年に開場。2グリーンの丘陵コース。

ここの最終ホールは国内男子ツアーの舞台、東京よみうりCCの18番を忠実に再現している。傾斜の強い受けグリーンは手前から攻めるのが最も安全だ。

画像: 東京よみうりCCの有名な18番パー3を再現したホール

東京よみうりCCの有名な18番パー3を再現したホール

浮島フェアウェイが特徴的なパー4

パー4で350Y以下なら「チャンス!」と思うゴルファーは多い。だが、短いからといって油断すると大叩きもある。アマチュアにとってはバーディも取れるが、ボギーやダボもあるのがパー4なのだ。

まずは浮島フェアウェイが特徴的なホールを紹介しよう。

【千葉】ゴルフ5Cオークビレッヂ 5H 342Y

奇才、D・ミュアヘッドが設計。イギリスのアーサー王伝説をモチーフにデザインされている。

浮島フェアウェイを狙うか、左から安全に行くかで攻め方が変わる。グリーンは池に向かって傾斜しており最後まで気が抜けない。

画像: 浮島の最短ルートか、左から安全にいくか。攻め方が難しいパー4

浮島の最短ルートか、左から安全にいくか。攻め方が難しいパー4

【岩手】ニュー軽米CC 2H 327Y

丘陵の27ホール。桜2番は左サイドの大きな池に浮島フェアウェイがあり、乗せるには210~240Yの飛距離が必要だ。

ティーショットは打ち下ろしのため、挑戦してみる価値はあるだろう。

画像: 浮島を狙うには210Yの飛距離が必要。ティーショットの精度が求められる

浮島を狙うには210Yの飛距離が必要。ティーショットの精度が求められる

【千葉】グリッサンドGC 18H 377Y

随所に池を配した丘陵コース。

右サイドの浮島フェアウェイを狙う攻め方もあるが、左サイドから安全に攻めるのがセオリー。ただ左に行き過ぎると2打目が池越えとなり、難しいショットが残る。

画像: 左サイドが安全だが、逃げるほど池越えに。2打目の飛距離も残り、難易度アップ

左サイドが安全だが、逃げるほど池越えに。2打目の飛距離も残り、難易度アップ

バンカー、崖、超打ち下ろし…の超難関パー4

全米OP開催のオークモントCCにもある「教会の椅子」と呼ばれるバンカーが再現されていたり、月面のようなバンカー群など、写真を撮りたくなるようなワナが満載のパー4。

また100mの超打ち下ろしが名物となっている、小田原城CC10番も一度は回ってみたい。

【沖縄】PGMゴルフリゾート沖縄 2H 325Y

青木功の改造監修により戦略性が高まった、海を見下ろす丘陵コース。

デイゴ2番は右サイドの“教会の椅子”と呼ばれるバンカーが特徴的。左にもバンカーがあり、ティーショットの正確性が求められる。

画像: 教会の椅子と呼ばれるバンカーは避けたいパー4

教会の椅子と呼ばれるバンカーは避けたいパー4

【茨城】新・西山荘CC 13H 368Y

ピート・ダイが設計。立地は丘陵だが、リンクスコースを彷彿とさせる。

難しいホールが多いが、13番はムーンスケープ(月面の光景)と呼ばれるポットバンカー群が特徴。いかにバンカーを回避できるかがキーとなる。

画像: "ムーンスケープ"と呼ばれるバンカー群に囲まれる難ホール

"ムーンスケープ"と呼ばれるバンカー群に囲まれる難ホール

【神奈川】小田原城CC 10H 377Y

標高650mから海が見渡せる山岳コース。注目は高低差100mの超打ち下ろしだ。

正面の相模湾に向かって豪快なショットが楽しめるが、右はOB、左は1ペナ。曲げないティーショットが重要になる。

画像: 高低差100mの豪快な打ち下ろし。どこまで飛ばせられるか楽しいホール

高低差100mの豪快な打ち下ろし。どこまで飛ばせられるか楽しいホール

【栃木】西那須野CC 9H 403Y

世界有数の設計家、ロバート・ボン・ヘギーが手がけたコース。

なかでも9番はグリーンまで左サイドは池が延びる難関ホール。さらに大きなグリーンは5段に設計され、パッティングの技術も試される。

画像: ティーからグリーンまで左サイドは大きな池が広がる

ティーからグリーンまで左サイドは大きな池が広がる

【沖縄】ザ・サザンリンクスGC 7H 400Y

沖縄を代表する本格シーサイドコース。

40mを超える断崖絶壁がプレッシャーをかける7番は、海越えの絶景ホール。2打目以降、やや打ち上げで風読みも難しく、3オンさえ厳しい難関ホールだ。

画像: 40m超の断崖絶壁がプレッシャーをかける"シーサイドホール"

40m超の断崖絶壁がプレッシャーをかける"シーサイドホール"

【茨城】霞台CC 3H 307Y

なだらかな丘陵地に広がる36ホール。

筑波3番は300Yと距離が短いが、バンカーに囲まれた浮島グリーンは要注意。

2打目が打ち下ろしになるため、グリーンで止められる技術や距離感が必要だ。

画像: 2打目が打ち下ろしのアイランドグリーン。それを囲むバンカーにも注意が必要だ

2打目が打ち下ろしのアイランドグリーン。それを囲むバンカーにも注意が必要だ

※週刊ゴルフダイジェスト2023年4月11日号「一度は回りたい あのコースの名物ホール」より

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