バーディを取れたら自慢できる難関パー5
まずは16年の熊本地震で被災したくまもと阿蘇CC湯の谷Cの3番、通称「馬の背」ホール。左右に曲げれば、ボールはラフへ転げ落ちてしまう。フェアウェイセンターをキープしなければ、阿蘇山を望むパノラマは拝めないのだ。
国内屈指のコースレート77.4を誇るゴールデンバレーGCもチャレンジしたくなるホールが多い。なかでも18番は設計者であるR・T・ジョーンズJr自身が「ペブルビーチの18番よりタフだ」と語ったほど、難しいホールだ。
名物ホールはどのホールも記憶に残る、おもしろさがある。
【熊本】くまもと阿蘇CC湯の谷C 3H 518Y
1952年開場。名匠井上誠一が監修、保田与天が設計を手がけた熊本最古の丘陵コース。
名物ホールの3番「馬の背」は、22年に完全復活を果たした。
多くのゴルファーを魅了する名ホールのひとつだ。
【兵庫】ゴールデンバレーGC 18H 501Y
名匠R・T・ジョーンズJrが設計した丘陵コース。
とくに最終18番は美しさとは裏腹に難度が極めて高い。1・2打目が池越えのタフなホールは、ジョーンズJrの設計思想「リスク&リワード」が凝縮されている。
【三重】三重CC 12H 455Y
1960年開場で自然なアンジュレーションを生かした丘陵コース。
通称「二百三高地」と呼ばれる12番は、残り100Yから30Yの打ち上げになる。
ヤード表示より大きな番手を選択することが重要だ。
【栃木】ロペ倶楽部 9H 500Y
丘陵コース。2つのルートがある9番は眺めが素晴らしい。
左の池にある浮島に乗せるには210Y以上のキャリーが必要。グリーン手前にはビーチバンカーもある。
【茨城】鹿島の杜CC 15H 571Y
コースレート77.6、7730Yの通称「ビッグモンスター」。
15番の左サイドはウェイストエリアがグリーン手前まで延々と続く。左は避け、フェアウェイセンターキープが重要だ。
【岐阜】こぶしGC 9H 630Y
尾崎直道が設計した国内で唯一の丘陵コース。
9番はレギュラーティーで630Yもある超ロングホール。グリーン手前の左には池があり、無理な攻め方は禁物だ。
【岐阜】新陽CC 6H 525Y
D・ミュアヘッドが設計。丘陵地の地形を生かしつつ、ギリシャ神話の神をモチーフにして造形がされている。
浮島フェアウェイのある6番は中央、左、右という3つの攻略ルートを選択できる。
パー5より長い超ロングなパー6・パー7の名物ホール
【北海道】ニセコビレッジGC 10H 704Y パー6
広大な森林地帯に広がるフラットな林間コース。
ティーショットは右サイドの池に注意。2打目以降は打ち上げとなり、グリーン手前にはクリークもある.
【栃木】皐月GC佐野C 7H 914Y パー7
アップダウンの少ない丘陵コース。ここには世界最長級のパー7がある。
距離にすれば2ホール分以上あるが、確実にフェアウェイキープすればパーセーブは可能だ。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年4月11日号「一度は回りたい あのコースの名物ホール」より