かつてT・ウッズの独壇場だった長者番付だが、いまや様変わり。LIVに移籍した2人が6位と7位に名を連ね、改めてサウジアラビアのオイルマネーを背景にした新ゴルフサーキットの財力がクローズアップされた格好だ。
6位のDJが22年5月1日から23年5月1日までに稼いだのは1億700万ドル(約143億円)で、そのうち500万ドル(約7億円)がスポンサー収入。LIVゴルフの初代年間王者としてボーナスを含むおよそ54億円の賞金を獲得しているが、それ以外は移籍金ということになる。噂どおり莫大なオイルマネーがDJの懐を温めたのだ。
7位のミケルソンは1億600万ドル(約142億円)。マスターズで2位タイに入り160万ドル(約2億1500万円)を獲得したが、その額は総収入のわずか70分の1に満たない。LIVに移籍したことでスポンサーにそっぽを向かれ世間から批判を浴びても、これだけもらえば本人も納得?
PGAツアーの生涯獲得賞金1位はもちろんタイガーで、1億2000万ドル強(約161億円)。契約金を含めればこの100倍もの額を稼いでいるといわれるが、通算82勝を挙げた彼の生涯獲得賞金に近い額を2人はたった1年で得たことは驚きだ。
ミケルソンは同ランク2位だったがツアー資格を失ったためランキングからも削除されており、現時点での2位はR・マキロイで7160万ドル強(約96億円)。
ちなみに長者番付1位はサッカーのクリスティアーノ・ロナウドで約182億円。2位はリオネル・メッシで約174億円。3位もやはりサッカー界からキリアン・エムバぺ(約160億円)。上には上がいるが、DJとミケルソンはバスケットボールのステフィン・カリーやテニスのロジャー・フェデラーより上にいる。
LIVマネー恐るべし!
※週刊ゴルフダイジェスト2023年5月30日号「バック9」より