実家近くに誕生した、エスコンフィールドHOKKAIDO
小祝さくらは、北海道出身だ。先月、大好きな故郷で大舞台を踏んだ。北広島市にある実家の近くに、北海道日本ハムファイターズの新本拠地「エスコンフィールド HOKKAIDO」が誕生。4月末の始球式「ファーストピッチセレモニー」に登場したのだ。
「ここのマウンドに立つことが夢だったので、お誘いを受けたときはすごくうれしかった。キャッチャーに届くように気持ちを込めて投げたいなって思っていました」
実は、このオファーが来る前から、勝手に「始球式」の練習はしていたらしい。そして、‟大役”が決まってからは、なぜか「イメトレ」に専念。親しい女子プロ、松森彩夏・杏佳姉妹と東京ドームに行き、芸人が行う始球式を下見したりもした。そして、イベント当日。今季も試合にフル出場中の小祝は、この日の北海道も日帰りだ。
ここは「北海道ボールパークFビレッジ」だけに、スタジアムでの野球観戦以外の楽しみ方があり、いろいろな場所を案内され、感動したらしい。
ゴルフよりも緊張、でも新球場とマウンドに感動しました
「お昼は、用意していただいたトリュフベーカリーのオムライスがすごくおいしかったです」。パーク内にあるゴルフシミュレーションの‟打ち初め”も行った。シミュレーション乗馬は、ちょっと怖かったので「動かさずに乗りました(笑)」
「すごくかっこいい球場でした。今まで見たことがない感じで感動しました。皆さんにもぜひ行ってほしいですね」
スポーツ観戦が大好きなさくら。女子プロ仲間と、試合の合間に、全国の野球場に観戦に行ったりもする。横浜スタジアム、神宮球場、東京ドーム、福岡ペイペイドーム……。でも、地元の新球場は格別だったようだ。
いよいよファーストピッチ本番。少しキャッチボール練習をし、球団が準備してくれた、背番号「00」のユニフォームを着て、満面の笑みで登板した。
振りかぶって、投球フォームはなかなかだ。ややインコース寄りのストライクゾーン目がけて投げられたボールは、ワンバウンドしてキャッチャーミットに収まった。
「ゴルフより、すごく緊張しました。グラウンドから見る風景は初めてで、今まで練習したことを忘れるくらい頭が真っ白になって。バッターがいるのも新鮮でした。でも、ボールがちょっと届かなくて悔しかった。あと1、2ヤードだったんですけど(笑)」
「方向だけは真っすぐいったのですが……でも投げることができてうれしかったです。次回チャンスがあれば、もっといい球を投げられるのではないかと思います。あ、今年、4試合北海道でのゴルフの試合も楽しみです!」
最後は、地元で行われる試合での活躍を誓った小祝さくら。次は、ゴルフ場でカップに向かって真っすぐ打ち込むつもりだ。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年5月30日号より