今年の全米プロは、優勝したブルックス・ケプカや4位タイに入ったブライソン・デシャンボーらLIVゴルファーの活躍が目立った。PGAツアーメンバー資格を剥奪された彼らのスポンサー事情はどうなっているのだろうか?
画像: 全米プロで、最終日4位に入ったデシャンボー.。初日帽子右に刺繍されたスポンサーロゴの文字に間違いがあったが、最終日には修正されていた(撮影/Blue Sky Photos)

全米プロで、最終日4位に入ったデシャンボー.。初日帽子右に刺繍されたスポンサーロゴの文字に間違いがあったが、最終日には修正されていた(撮影/Blue Sky Photos)

LIV勢のスポンサーはメジャー大会や欧州ツアーなどでの露出を考慮

初日トップに立ち注目を集めたデシャンボーだったが、彼のスポンサーであるNetJets(プライベートジェット会社)にとっては悪夢だった。なぜか? 

それは帽子のロゴのスペルがNET“I”ETSになっていたから。とはいえ話題になったことで逆に宣伝効果はあったようだ。

LIVがスタートしたとき、移籍した選手のスポンサー離れが相次いだ。

RBCはダスティン・ジョンソン(以下DJ)の契約を解除。アムステル、KPMG、Workdayもフィル・ミケルソンとの契約を即刻停止した。

DJは最近になって15年続いたアディダスとのアンバサダー契約を解除され、全米プロではLIVのチーム名(4Aces)のロゴ付きウェアを着用。

しかし関係者によれば、それはDJサイドからの提案。

自身の「ブランドアイデンティティを確立するために」アディダスを離れたため、契約解除に応じた同社にむしろ感謝しているという。

デシャンボーもコブラ&プーマと決別。

しかしナイキは引き続きLIV勢との契約を継続しており、ケプカも同社のウェアを着用していた。

これはLIVに移籍した選手がPGAツアーに出場できなくてもメジャー大会や欧州ツアーなどで露出がある点を考慮したといわれている。

最近LIV入りしたトーマス・ピータースは、「条件付き」としたうえで潜在的な新スポンサーの存在を明かしている。

“条件”とはPGAツアーとの訴訟問題のこと。

「これが解決すれば、今後変化があるだろう」とピータース。

とはいえ契約を切られてもDJやミケルソンはフォーブスのアスリート長者番付トップ10に入っており、スポンサーがいなくても何ら支障はなさそうなのもスゴい……。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年6月13日号「バック9」より

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