佐藤大平プロと時松隆光プロとの最終回のトークテーマは、「飛距離」について。スタッツを見ても、昨年のドライビングディスタンスは佐藤プロが76位で時松プロが88位。そこまで”飛ばし屋”ではない2人は、やはり飛距離アップが課題だという。
画像: ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 2023(5月18~21日)で2位と大躍進の佐藤大平と「飛距離」について語った時松隆光

ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 2023(5月18~21日)で2位と大躍進の佐藤大平と「飛距離」について語った時松隆光

38歳で飛距離が伸びている塚田陽亮プロに憧れる2人

時松 大平、日本ツアーにもかなり慣れてきて、今年も序盤から好調だよね。

佐藤 もちろん優勝はしたいし、早くできるに越したことはないんやろうけど、どの試合でもトップテンにいることが大切だと思ってる。

時松 今季は関西オープンで10位。もう、いつ勝ってもおかしくない位置にいると思う。

佐藤 またまた~(笑)。トップテンにいられれば、優勝争いに絡める局面がいつかは訪れると思うから、頑張るわ。

時松 リーダーボードを見ると、同級生の名前がズラッと出てることがある。そうすると嬉しい反面、やばいなって(笑)。自分以外の選手の順位、誰を確認するかと言われたら、まず大平をはじめ同級生たちだよ。

佐藤 光栄です(笑)。俺は塚田(陽亮)プロの順位を確認するな。ずっとかわいがってくださっている先輩で、憧れるんだよね。毎年トップテンに何度も入られて、シードを獲得されているでしょ。ドライビングディスタンスもいつも上位やし、あの年齢(38歳)で300ヤード超えを連発って、ハンパない。いつもジャック ダニエルを抱えているイメージやけど、ゴルフもホンマにカッコいい。

時松 うん、カッコいい。

佐藤 飛距離がすごいってことだけじゃなく、あの年齢でも伸びているってこと。普通、年齢とともに飛距離って落ちていくもの。なのに塚田プロは、意味わからんくない?

時松「鉄人」って、塚田プロのような方を言うんだと思う。

佐藤 昨年のドライビングディスタンス7位って、他のトップテンの選手はみんな若い。若くて飛ぶのは当然だけど、塚田プロはもともとのポテンシャルもすごいんだろうけど、努力されている。僕も頑張ろうって思わせていただけるというか。

時松 飛距離は、やっぱり僕たち、憧れちゃうよね。

画像: 「FWキープ率とか、パーオン率とかは高いんやけど、ドライビングディスタンスだけはガクッと低い」という佐藤

「FWキープ率とか、パーオン率とかは高いんやけど、ドライビングディスタンスだけはガクッと低い」という佐藤

佐藤 今年はマジで伸ばしたい。トレーニングやる!

時松 今年はってことは、昨年はやってなかったんだ(笑)。

佐藤 いやいや(笑)。「メルセデス・ベンツ トータルポイント」を見れば、自分の弱いところって一目瞭然やん。FWキープ率とか、パーオン率とかは高いんやけど、ドライビングディスタンスだけはガクッと低いから。

時松 それは僕も一緒(苦笑)。

佐藤 そやけど、それを悪いことととらえてしまうんやなく、飛距離を伸ばせれば、可能性が広がるやろうなって。もし、僕らが20ヤードも伸びたときには、そりゃ、違いが出るやろ。

時松 それは思うよね。

「300ヤードあたりのレイアウトを気にして打ってみたい」(佐藤)

佐藤 ドライバーの飛距離もやけど、それを伸ばせるってことは、アイアンの飛距離だって変わってくる。だって僕が5番アイアンで打ってるところ、飛ばす選手は7Iで狙ってるんだから、そんなん、ゴルフが楽しくて仕方ないはずや。200ヤードを7Iで打ったら、グリーン外すわけないやん。

時松 6Iでもいい距離なんだけど、ちょっとピンポジションが左のときは、7番でガッと打ったりすることあるよ。

佐藤 なんで? 6Iの距離なら、6Iで打ったらええやん。

時松 いや、やっぱプライドってもんがある(笑)。ちょっと右を向いて、ドロー気味に。もし真っすぐ行ったらしょうがないなって。フツーに7Iで狙っている選手は、やっぱりうらやましいよね。

佐藤 7Iでグリーンオーバーしているところとか見ると、オイオイ、どうなっとんねん! ってツッコミたくなる。

時松 飛距離といえば衝撃的だったのは、昨年のカシオワールドの1番、僕はドライバーで打ったら80ヤードは残るんだよ。そこで河本力が、前の組がグリーンにいるのでホールアウトまで待ちますって!

佐藤 いいね、それ。ドライバーを手に持って、その言葉、僕も言ってみたい。だけどさ、「前の組を待ちますか」って聞かれて、大丈夫ですって言うのも、ちょっと嫌じゃない? どうせ届かんねんけど~、みたいな。

時松 飛距離を伸ばす努力は、どうしてるの?

佐藤 トレーニングやね。1年で5ヤードでも伸ばせたらいいなと。極端な話、FWキープ率を落としても、ドライビングディスタンスを伸ばせたほうがいいな。ラフに外してでも近いほうがいいから。

時松 僕は、FWキープ率も落とさずに、飛距離を伸ばしたい。理想はどっちもアップしたい。

佐藤 力をつけたら、ラフなんて関係ないって。300ヤードあたりのレイアウトを気にして打ってみたいね。

時松 御殿場の18番のバンカーを越えられるくらいに。

佐藤 あそこ、絶対にマン振りする。昨年はバンカー越え、惜しかったんだよ。今年は2人して越えよう!

TEXT/YuzuruHirayama PHOTO/Hiroaki Arihara

※週刊ゴルフダイジェスト2023年6月6日号「時松プロ ご指名プロと技トーク わかったなんて言えません」より

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