体幹はスウィングの安定感を高めるために必須
ゴルフと言えば老若男女問わず楽しめるスポーツ。プロであったり、競技やコンペに積極的に参加するアスリート気質な楽しみ方をするのではなく、あくまでも娯楽の一つとしてみれば、体を鍛えてフィジカルを向上させるイメージが薄いと思う方もいるだろう。
とはいえ、もちろん体を鍛えることはプラスに働くのは間違いない。「とくにスウィングの安定感を高めるために必須とも言えるのが、体幹です」とJJコーチは言う。
「体幹……とくに腹筋や背筋、腰周りの筋肉といった大きい筋肉ですね。そこを鍛えていないと、スウィング中のヘッドの動きに引っ張られて体の軸が保てず、ミスの原因が生まれてしまいます。また実際のラウンドでは傾斜があるところから打つ必要があります。そういった場面では、よりスウィング中に体の軸がブレてしまいやすい状態と言えますね」(JJコーチ、以下同)
始めたてのゴルファーならば体幹以外のミスにつながるポイントも数多くあり、実際のラウンドではボールが右にも左にも散らばってしまいがち。そして日本のゴルフ場はフェアウェイの両サイドがすり鉢状に傾斜しているホールが少なくないため、左右に散らばると次打は傾斜のあるライからになる。つまり、ビギナーこそ体幹が必要な場面に遭遇しやすいというわけだ。
「体幹だけはゴルフスウィングを安定させる上でなくてはならないもの。長い目で見ればビギナーであろうが中級者・上級者であろうが、体幹を意識してスウィングしたほうがいいですね。もちろんゴルフクラブという先端が重いものを振り回しているわけなので、同年代のゴルフをしていない方と比べたら体感は鍛えられていきます。個別に筋トレしていなくてもスウィング中にしっかりと意識していれば、自然と鍛えられていますよ」
もちろん、ゴルフとはまた別に鍛える機会を用意するのも非常に効果的。そこでJJコーチがオススメする体幹トレーニングを教えてもらおう。
「写真Aのように両手を頭の上で組んで片足で立ち、もう片方の足は浮かせましょう。そして体で『C』の文字を作るイメージで上げている足側に上体を傾けて、そのまま15秒キープしてみましょう。重心は落とさず、むしろ高い状態を保つといいですね。プランクなどの定番体幹トレーニングももちろんいいですが、これは立った状態でできてスペースも取らないので気軽ですし、お腹や背中、お尻、足と安定性を高める部位が全部鍛えられるのでオススメですよ」
協力/Tom's Bishon草加店