今年もプロゴルファー人気投票総選挙の季節がやってきた。直近の総選挙では、読者はどういった観点から票を投じたのだろうか。2020年、2021年、2022年、3年間の投票から見ていった。

2020年は松田鈴英、2021年は渋野日向子、2022年は原英莉花

昨年は男子への投票はなく、女子のみフェアウェイ上のベストドレッサー選抜だったが、これを2022年の投票結果に置き換えて進める。3年間の総選挙女子プロトップ5は次のとおり。

【2020年/好きな女子プロ】
1位/松田鈴英
2位/渋野日向子
3位/安田祐香
4位/青木瀬令奈
5位/原英莉花

【2021年/好きな女子プロ】
1位/渋野日向子
2位/小祝さくら
3位/原英莉花
4位/松田鈴英
5位/西村優菜

【2022年/女子プロベストドレッサー】
1位/原英莉花
2位/西村優菜
3位/吉田優利
4位/小祝さくら
5位/稲見萌寧

画像: 2020年は松田鈴英、2021年は渋野日向子、2022年は原英莉花

2020年は松田鈴英、2021年は渋野日向子、2022年は原英莉花

3年連続でトップ5に入ったのは原英莉花のみ。順位の入れ替わりが激しいことがわかる。プレーに関することもさることながら、それ以外の要素も重要になるこの総選挙。どんな理由で投票したのだろうか。

2020年1位の松田鈴英に対しては、「最高にかわいい」(20代男性、岐阜県)や「かわいい上に飛ばし屋」(50代男性、兵庫県)などルックスへの理由や、「出身者が一緒」(20代男性、滋賀県)などの地元票も目立った。

渋野日向子も1位を獲得した2021年は地元岡山県が大きな票田となっているようで「同郷のスターだから」(70代男性、岡山県)との声が挙がる。さらに、渋野は両年一貫してキラースマイルへの支持を得ており、「歯がキラーン!」(40代男性、兵庫県)や「やっぱり、あの笑顔」(50代男性、神奈川県)との意見も。

原英莉花へは、「なんかいろいろすごい」(30代女性、神奈川県)、「男子顔負けの飛距離」(60代男性、東京都)、昨年のベストドレッサーには「前半は上位に食い込めなかったが、後半戦に期待」(40代女性、千葉県)など、女性票が多いのも特徴だ。今年は腰を手術してリハビリ中、万全の姿でのプレーを待っているファンも多いだろう。

2020年に3位だった安田祐香は「不思議な魅力があります」(40代男性、千葉県)、「うまい。かわいい。言うことなし」(40代男性、兵庫県)などかわいらしさが高評価。今年は上位でのプレーが増えている、ゴルフ本来の自力も着実についてきている。

2021年2位、昨年4位の小祝さくらは、「優しくゆったりした仕草」(60代男性、静岡県)、「おっとり見えてしっかり者」(50代男性、神奈川県)などはんなりした雰囲気が評価されている。「阿弥陀如来のようなオーラ」(50代男性、東京都)といった意見もあった。

2021年5位、昨年2位の西村優菜には、「背が小さくても勝てるんだ」(10代男性、兵庫県)との声が多数。

女子プロには、ルックス、雰囲気、さらに出身地などの要素も考慮に入れて、投票していることがわかる。今年の女子ツアーは、昨年の後半から異次元の強さを見せる山下美夢有、最強ツインズ、岩井姉妹などの台頭が著しいが、どうなるのか。

画像1: reg34.smp.ne.jp
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男子は同じ顔触れが2年連続

一方の男子はどうなのだろうか。昨年は投票企画がなかったので、2020年と2021年のトップ3を見てみよう。

【2020年/好きな男子プロ】
1位/石川遼
2位/松山英樹
3位/時松隆光

【2021年/好きな男子プロ】
1位/松山英樹
2位/石川遼
3位/時松隆光

順位変動はあるものの、この2年間の顔ぶれに変化はなかった。気になる投票理由だが、石川は「信念がある」(50代女性、福島県)、「やっぱり華がある」(50代男性、北海道)とスコアよりもプロらしさに注目が集まっていることがわかる。

松山英樹は「問答無用のワールドクラス」(60代男性、神奈川県)、「見ていてわくわくするプレー」(50代男性、愛知県)ともともとプレーへの評価が順位を支えていたが2021年のマスターズ優勝によって“日本の誇り”としての評価に転じ、見事1位に君臨。両3位に位置した時松は「面白い」(多数)、「ナイスキャラ」(多数)とそのキャラクターが脚光を浴びている。「あの原英莉花に告白したところ(笑)」というナイスな理由もあった。

今年の男子ツアーは、中島啓太、蟬川泰果、平田憲聖、金谷拓実などZ世代のアスリートが躍進中。このスリートップを崩すものが現れるのか、必見だ。

総選挙の醍醐味は何といっても読者の妄想が炸裂する。過去に、部門別投票を募った、娘にしたいプロランキングや、上司あるいは部下にしたいプロランキングについて秀逸なものを紹介しておく。

娘にしたいプロランキング2021年の4位に選ばれた原英莉花に対して、「信頼できる上司の娘さんといった感じ。『えりかちゃん』と呼びたい」(60代男性、千葉県)。自分の娘ではなく上司の娘にするあたり、なんともニッチな回答である。また2021年上司にしたいプロランキングではランク外ではあるが、「レキシー・トンプソンにアゴで使われたい」(40代男性、東京都)とマニアックな答えもあった。

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