ゴルフ歴9年で4回のホールインワンは超超超なハイペース
"7度目“となる今大会のホールインワンは2日目の3番ホール、6番アイアンで達成した。
5歳でゴルフを始めた岩永さんの初めてのホールインワンは8歳のとき、それから毎年およそ1年に1度のペースでホールインワンの数を積み重ねた。
ゴルファーにとってホールインワンは夢という人も多い。
6年連続賞金女王の不動裕理でさえ、ツアー50勝の間に一度も達成していない。当時女子ゴルフ界の七不思議と言われたほどだ。
ゴルフの統計学によると、初心者を含む全ゴルファーのホールインワンの確率は、3万3000分の1。
やはり夢のまた夢。
ただし、岩永の7度とは本コースが4回、ショートコースが3回。
なんだ4回か、いやいや4回もだ。
ゴルフを始めてたった9年で、毎日1ラウンドしてパー3が18ホール中平均4ホールとした場合、9年×365日×4ホール=1万3140打。
9年で4度ホールインワンを達成しているから、3285分の1の確率。もちろん、中学生が毎日ゴルフをできるはずもなく、もっと確率は上がる。
ゴルフを始めてからの9年間のラウンド数を岩永さんのお父さんに聞くと「本コースは600ラウンドぐらいです」とのこと。150ラウンドに1回、600分の1打の確率。
統計学上の確率のおよそ50倍で、やはり、驚異的なペースで達成したことになる。
ショートコースで3度達成も、それくらいあるだろうというゴルファーのみなさん。ショートコースなら達成したことがあるっていう人がどれほどいるだろう。ショートコースだって簡単ではない。
岩永さんが3度達成した「ダンロップパースリーコース」は、小学生のジュニア大会が行われるコースで、短いホールで52ヤード、100ヤードを超えるホールが半分を超え、”それなり”に距離のあるパー3が並ぶショートコース。3度達成も、決してあなどれない。
とりあえず、ショートコースの3回を省いても、はやりゴルフ歴9年で4回はかなりのハイペースだ。
「お母さんがお昼を抜くとホールインワンが出るんです」(岩永)
宝くじの当選確率が高い人にどうすれば宝くじを当てられるかのように、ホールインワンを達成する”コツ”をちょっと野暮ではあるが、14歳の少女に聞いてみた。
「ピン位置が簡単なら狙います。ピン位置が難しかったら、グリーンの真ん中を狙います。ピンが奥だったら、オーバーしないクラブを持ちます。素振りは2回、ボールの後方からターゲットを見ます。私のパー3の攻め方です」
ちょっとハニカミながら、ときにハキハキと答える岩永さんに、もうひとつ踏み込んで聞いてみた。
――野球の大谷翔平選手はゴミ拾いをして徳を積んで、運をつかむみたいなことをしているようだが、岩永さんも何か運をつかむようなことをしてますか?
すると、一瞬「ありますよ」と言わんばかりの含み笑いを見せた。
「お母さんがお昼を抜くとホールインワンが出るんです。だから、いつも昼メシ抜きにしてもらったら、また出るかも(笑)」
と、ここは初々しい14歳らしい答えが返ってきた。
帯同しているお父さんにその話をしてみたところ、
「初めて聞きました。7回のうち3回はショートコースで、大げさですね」
と娘よりちょっと控えめに答えてくれた。
ゴルフ歴9年で4度達成の"ホールインワン少女"。5度目もまもなく訪れるかも!?