「体幹を使って打つ」とは聞くものの、一体どうやればいいのか? 篠崎紀夫のシニア賞金王獲得をサポートした小楠和寿トレーナーに自宅でできる簡単トレーニングを教わった。
スマホでスウィング動画を撮ってみると、どうもプロのスウィングと違って見える。「ひざの動きに注目してみると、ゆるんでいる可能性があります」と小楠和寿トレーナー。テークバック側でもフォロー側でもひざがゆるむと地面を踏む圧力も抜け、体幹を使えなくなってしまうという。

画像A テークバックでもフォロー側でもひざがゆるむと体幹を使えなくなってしまう
そこで、上半身と下半身をつなぐ筋群の腸腰筋を鍛えることでしっかりと体幹を使ったスウィングができるようになると小楠トレーナー。
「床にひざを曲げ骨盤を立てて座り、手のひらを合わせて両腕を胸の前に伸ばします。そこから左右に上体をねじります。最初はゆっくり左右にねじり、慣れてきたらスピードを上げてテンポよく左右にねじりましょう」(小楠トレーナー、以下同)

ひざを曲げ骨盤を立てて床に座り、胸の前で手のひらを合わせて腕を伸ばす。左右にねじる動作を10~15回、呼吸を止めずにゆっくりと行ってみよう
NGなのは、骨盤が後傾し、背筋が曲がってしまうこと。骨盤を立てて背筋を伸ばし、軽くアゴを引いて頭が背筋の延長になるように意識しよう。左右にねじる際には足やひざが動き過ぎないように我慢することで、ピンポイントで腸腰筋に刺激が入る感覚に気づくはず。10回から15回を2セットはできるようになりたい。

骨盤を後傾させたり、背筋が曲がるのはNG。ねじる際に足やひざが動きすぎるのもNGだ
腸腰筋は、背骨から大腿骨につながる上半身と下半身をつなぐ筋群で、姿勢のキープや運動動作などとても重要な役割を果たしている。無理のない範囲で始めてみよう。