株式会社アルメックス(USEN-NEXT GROUP)が発表した「ハローキャディ」は、手引きカートにAIセンサーとモーターを搭載しているカート。「レーザー画像検出と測距技術により、プレーヤーとの距離を一定に保ち、歩行速度に合わせて追従走行します」とアルメックス ゴルフ部門担当者が説明する。操作パネルのトラッキングモードスイッチを押すと、プレーヤーを自動検知。
そのプレーヤーが進むと、約1メートルの距離を保ちながら後方を自動走行し、プレーヤーが止まればカートも停止。プレーヤーが曲がれば、同じようについてくる。ショット後にスイッチを押せば、再び追従走行を開始する。安全性と快適性を重視した仕組みだ。「ハンドルのボタンを押している間は手動モード(手引きカート)に切り替わります。狭い通路や障害物の多い場所を通るときなどに使用します」(担当者)
太平洋クラブ八千代コースと赤羽ゴルフ倶楽部で実証実験。約8割の人が満足
傾斜15度までの斜面走行が可能で、多少の傾斜は苦にしない。今春に、太平洋クラブ八千代コース(千葉)と赤羽ゴルフ倶楽部(東京)で計39名による実証実験を行ったところ、79.5%が「使いやすさに満足」、81.6%が「次回も利用したい」と回答したという。
「手引きカートフィーは1000円前後が相場です。1500円くらいで貸し出していただければ、月額費用(レンタル費用)以上の回収が可能と思われますし、値段以上に快適なプレーを楽しんでいただけると思います」と話す。これならば、導入費用が気になるゴルフ場でも抵抗なく利用できそうだ。
フラットな林間コースや河川敷コースでの導入を想定しているという。より快適な“歩きゴルフのセルフプレー”をサポートしてくれそうだ。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年7月25日号より