現在、その全国版でもある日本ミッドアマチュアゴルフ選手権も2連覇中。25歳未満も出場可能な「日本アマ」でも、昨年は25歳以上でトップとなる22位タイという成績収めている。ライバルたちからは「順当すぎる」という声がちらほら聞こえるなか、昨年の日本社会人ゴルフ選手権で優勝した竹澤瞬選手や、同シニア選手権はじめ、数々のタイトルを保持する水上晃男選手らを7打差でで圧倒。さらにその下には庄司由選手、高橋雅也選手ら日本ミッドアマ優勝経験者など、錚々たる顔ぶれが名を連ねるが、近年の成績を見るに、この勢いを止められる選手はいないように見える。
一体なぜそんなに強いのだろう。本人に聞いた。「周囲の選手たちからは“やりすぎ"と言われました(笑)。ショットは普段どおりでしたが、開催コースの宍戸(ヒルズCC東&西C)はフェアウェイが狭いので、ラフへ行くこともあります。そのあたりを考慮して、あらかじめ綿密な戦略を立てていました。ただ、ショートパットはよく入ってくれた印象があります。ロングパットでタッチが合わないことが何度もあったので、これには助けられました」
多忙な仕事でほとんど練習時間を取れず、今回の練習ラウンドも東と西それぞれ1ラウンドだけ。ドライバーの平均飛距離250ヤードは、このクラスではむしろ飛ばないほうだ。それでもこれだけ勝てる理由を聞くと、「コースを観察し、マネジメントをしっかり考えることですかね」と豊島選手。狙うは日本ミッドアマ3連覇だというが、直近では10月12日から開催される日本オープンに出場を予定している。“令和最強のおじさん”がどこまで戦えるか、今から楽しみだ。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年10月17日号より