秋晴れの好天の中、初日がスタートしました。火曜日、水曜日と日が暮れるまで練習グリーンで時間を費やしたコリン・モリカワ選手が首位タイで終えました。6バーディ・ノーボギーの危なげないラウンドでしたが、見ていただけでも、もうあと2つくらいは入ってもいいくらいのパットがありました。
コリンの今季のスタッツを見ると、FWキープ率は3位、パーオン率も3位とショットは好調なものの1ラウンド当たりの平均パットは112位とグリーン上で苦労していることをデータが表しています。そのせいもあったのでしょう、連日3時間くらいの時間を練習グリーンで過ごしていました。
習志野CCの大きな練習グリーンに幾つも切られたカップに対して、ボールは1個だけを使い本番と同じように丁寧にラインを読みカップインを狙ってパットしていました。カップインを逃すとキャディが傾斜計で測定し、足裏で感じた感覚とすり合わせ、ラインの読み、狙い、ボールの転がるスピードを再度チェック。長い時間、集中して取り組んでいたことが早速結果に表れたようです。
「ここで勝つこと、僕にとってのこの大会は優勝を狙う以上の意味があります。優勝は優勝。どこでも優勝は狙えます。あと3 日できる限りプレーしてチャンスをものにできるようにします」と日本にルーツを持つコリンのプレーに注目しましょう。
モリカワに続いて2位タイで終えた堀川未来夢選手はラウンド後の囲み会見でも「ややこしいですよね(笑)」と名前が似ているのは意識しているが「ライバルでも何でもない」と謙遜します。今日のプレーは「パターが入ったという感じではなくチャンスにつけられてホールアウトできました」と安定した内容だったと振り返りました。
昨日は練習場で4、5時間過ごしていた姿を見かけていました。ラウンド後の会見でそのことを聞いてみると、
「今かなりスウィングをいじっていて、自分の中では70%くらいは変えています。でも先週から感覚が良くて、今後これを続けられたらいいなという感触がついたので、ここから後半戦も頑張りたいです」
堀川選手の得意技といえば、ティーショットで3Wを握り低く打ち出すスティンガーショットですが、そのショットの感覚でドライバーも打ちたいと取り組んでいるとのこと。今日は4回ドライバーを使い、一度は林に入れましたが、しっかりとパーセーブしてフィニッシュしましたので、明日も新感覚のスウィングで上位でプレーしてくれるでしょう。
注目の日本勢は3アンダー8位タイに小平智、2アンダー17位タイに石川遼、1アンダー26位タイに松山英樹、永野竜太郎、久常涼、金谷拓実、稲森佑貴、イーブンパー40位タイに今平周吾、大西魁人、1オーバー53位タイに蝉川泰果、平田憲聖、3オーバー67位タイに岩崎亜久竜、中島啓太と続きます。
明日も現地からのレポートをお届けします。
写真/中村修