2日目の習志野CCは、気温26.1度でしたが、南からの10メートル前後の強風が吹き、最大瞬間風速は16.5メートルを観測しました。タフなコンディションの中でグリーンのスピードは速くなり、パットでも風の影響を受ける状況になりました。水曜日には、グリーンを管理する滝口キーパーは、「スピードは12フィートくらいまでにして硬さをもう少し出したい」と話していましたが、強風の影響もありグリーンは乾き、スピードが増したようです。
その中でスコアを2つ伸ばし、トータル5アンダー3位で終えた小平智選手は「リスクマネジメントが上手くいった」と話しました。PGAツアーのシード権獲得に向けて大事な試合となっていることもあり、しっかり結果を残したい小平選手ですが、強風の中で気を付けるポイントは「スウィングテンポが早くならないように」と落ち着いたプレーを見せていました。
今日1アンダーでプレーし、トータル3アンダー8位タイで終えた石川遼選手は、強風の中でも「風には助けられるものだと思っています」と風を味方につけるゴルフでスコアを一つ伸ばしました。昨日のラウンド後の練習で修正できたことが、4番ホールのフェアウェイをとらえたティーショットからのバーディにつながったとラウンド後の会見で話しました。
505ヤード・パー4の4番ホールは、左サイドに池が続き、右は林。風は左からの強烈なアゲインストが吹いていました。ドローヒッターの石川選手にとって球をつかまえすぎれば左の池、すっぽ抜ければ右の林というロケーションで、左からの風に負けない弾道で池の上を越えてフェアウェイをとらえました。
「4番の課題点も修正でき、きちんと向き合えました。非常に勉強になったラウンドでした」と振り返ります。先週の日本オープン2位の資格で急遽出場が決まりましたが、2日目を終えて上位で終え「自分のゴルフを貫くことができれば」とPGAツアー初優勝のチャンスに期待がふくらみます。
ところで、昨日、松山英樹選手がイーグルを奪った14番パー5は、飛距離を計測するホールになっています。国内ツアーではホールの両側にボランティアの人が広がってあらかじめ記された地点から歩測し距離を計測しますが、ここ「ZOZOチャンピオンシップ」ではGPSを使って計測していました。こんなところにもPGAツアーと国内ツアーの違いがあると感じましたね。
ちなみに14番ホールはフォローの風で、落下地点は下り傾斜になっているのでランもかなり出ます。計測したキーガン・ブラッドリー選手の飛距離は驚きの371ヤードを表示していました。イム・ソンジュ選手も372ヤード記録したとボランティアの人が話していましたので、フェアウェイに残ると大きな飛距離を記録する選手が多かったようです。
首位は先週の「シュライナーズチルドレンオープン」7位で終えているボー・ホスラー。「初日の夜に成田で食べた寿司がすごくおいしかった。昨日は焼き肉を食べに行きました。今夜はラーメンを食べたい」と日本での食事も楽しんでいるようです。
首位と2打差の小平選手に続いて3打差に稲森佑貴、4打差に石川遼、堀川未来夢と続きています。週末の優勝争いに期待しましょう。