PGAツアーの年間王者ビクトル・ホブランが、出身校オクラホマ州立大ゆかりの地で今シーズン4勝目(ライダーカップの勝利を入れると5勝目)を挙げた。
来季のテーマはシェフラー、ラーム、マキロイのビッグ3超え
今季賞金だけでおよそ50億円を稼いだホブランが地元のイベントで優勝し、1万2500ドル(約190万円)を獲得。世界ランキングに加算されるわけでもなく、重要な試合でもない。
しかしオクラホマで開催されたオークツリーナショナル・プロスクラッチ招待(2日間競技)に大学のチームメイト、イアン・デービス氏と組んで出場し、タイトルを獲得すると、トレードマークの満面の笑みで喜びを表現した。
オークツリーナショナルは多くのPGAツアープレーヤーのホームコースで、大会3勝のタラー・グーチやマシュー・ウルフ、チャールズ・ハウエルⅢ、テイラー・ムーアらも出場している。
奇しくもPGAツアーとLIVの年間王者(グーチ)が小さなイベントで相まみえたことになったが、勝利の女神はホブランに微笑み、190万円を手にご満悦。
それに先立ち、同僚プロであるスマイリー・カウフマンのポッドキャストでインタビューを受けたホブランは、
「現時点の世界ベストプレーヤーは誰?」
という質問に、こう答えている。
「ここ数カ月のプレーに関していえば、やっぱり僕かな(笑)」
しかしすぐさま、
「スコッティ(・シェフラー)がやったこと、ジョン(・ラーム)がやったこと、ローリー(・マキロイ)が今年どれだけ安定したプレーをしたかを考えれば、誰もが世界最高の選手になれる状況だ」
と付け足した。
目下ホブランの世界ランクは4位。彼が名指しした3選手の次に位置しており、来季はビッグ3超えがテーマ。
「幸せになるために多くのものは必要ない。お金は必要だけれど、僕を駆り立てるのはそれだけではない」
と26歳のリッチマン。
大学時代と変わらずチポトレ(唐辛子の熏製)が大好物の庶民派というところに共感が持てる。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年11月21日号「バック9」より