11月、TOTOジャパンクラシックで1年3カ月ぶりに優勝した稲見萌寧。その時のクラブセッティング。
画像: 写真左がTOTOジャパンクラシック翌週の伊藤園レディス(最終戦リコーカップも同様のセッティング)、写真右が8カ月前の開幕戦ダイキンオーキッドレディスの直前。1WがローグST♦♦♦Sからステルス2プラスへ、5I~PWがP770からミズノプロ243へスイッチ。パターは開幕直前までキャメロンのブレードタイプなどを試していた

写真左がTOTOジャパンクラシック翌週の伊藤園レディス(最終戦リコーカップも同様のセッティング)、写真右が8カ月前の開幕戦ダイキンオーキッドレディスの直前。1WがローグST♦♦♦Sからステルス2プラスへ、5I~PWがP770からミズノプロ243へスイッチ。パターは開幕直前までキャメロンのブレードタイプなどを試していた

現在のギア契約はブリヂストンとのボールのみで、クラブ契約はフリー。ドライバーは長年キャロウェイのマーベリック サブゼロを愛用していたが、今季の開幕戦は同じキャロウェイのローグST♦♦♦Sだった。その後、パラダイム♦♦♦を使うなど序盤は試行錯誤の様子だったが5月の試合あたりからテーラーメイドのステルス2プラスに一本化、それがエースとなっていった。

画像: 編集部の調べでは5月のワールドレディス サロンパスカップからステルス2プラスに替え、それ以降使い続けた

編集部の調べでは5月のワールドレディス サロンパスカップからステルス2プラスに替え、それ以降使い続けた

このドライバーについて稲見は、「ヘッドの厚みを含めてシンプルに顔が好きで構えやすく、フェードが打ちやすいです。打感は食い付きがいいのに弾く感じもあって自分のイメージとマッチしたんです。スピン量は他のモデルよりも少し多めで2500回転ぐらいあります。低スピン過ぎるとドロップする時があるので、自分のフェードに合っていると思います」

シャフトは当初N.S.プロのレジオフォーミュラM+だったが、今はジ アッタスV2。ちなみに3Wと2本のUTは開幕時からずっとステルス2。

画像: ミズノプロらしいシンプルなバックフェースの鍛造キャビティ。5I~7Iはモリブデン鋼、8I~PWは軟鉄S25Cのモノコックボディ。シャフトは畑岡奈紗やリディア・コーなど女子プロに人気のスチールファイバーfc 90cw

ミズノプロらしいシンプルなバックフェースの鍛造キャビティ。5I~7Iはモリブデン鋼、8I~PWは軟鉄S25Cのモノコックボディ。シャフトは畑岡奈紗やリディア・コーなど女子プロに人気のスチールファイバーfc 90cw

アイアンは2017年モデルのテーラーメイドP770を8年間使い続けていたが、10月のスタンレーレディスホンダでニューモデルのミズノプロ243にスイッチ。ミズノの鍛造アイアンは小学生の時からジュニア時代に愛用していて、「顔がいいし、打感と抜けもやっぱりいい。それと、この243は左にミスした時に、飛ばないでくれるのが一番いいなと」

また、この試合からボーケイの58 度ウェッジをSM8からSM9に変更。ソールはバウンス効果の強弱をコントロールしやすいMグラインドで、「開いても、普通でも、いろいろ操作しやすい」と本人。

画像: 48度と52度はSM9、58度だけSM8という態勢だったが、10月から3本ともSM9になった

48度と52度はSM9、58度だけSM8という態勢だったが、10月から3本ともSM9になった

シャフトはアイアンと同じスチールファイバーfc 90cw。"cw" モデルは先端が細めのテーパードタイプ。

パターはトラスTB1のヒールネック。スコッティキャメロンのブレードタイプやトラスタイプのJUNO TB1.5を試すこともあったが、今は長年使っているエースのトラスTB1。

画像: 今シーズン、パーオンホールの平均パット数1.788はツアー25位、1ラウンドの平均パット数は29.78で55位と、グリーン上でやや苦戦したシーズンでもあった

今シーズン、パーオンホールの平均パット数1.788はツアー25位、1ラウンドの平均パット数は29.78で55位と、グリーン上でやや苦戦したシーズンでもあった

この1年、こういったクラブのアップデートも優勝の要因となった。一度決まると、稲見は長く愛用するタイプ、この14本が米ツアー挑戦のベースになるはずだ。

画像: 稲見萌寧のパッティングと言えばクロスハンドだが、優勝した前週からオーソドックスな順手スタイルに変更。試行錯誤の中で大きな成果につなげた

稲見萌寧のパッティングと言えばクロスハンドだが、優勝した前週からオーソドックスな順手スタイルに変更。試行錯誤の中で大きな成果につなげた

稲見萌寧の14本スペック
1W/ステルス2 プラス (10.5度)・ジ アッタスV2(5S)
3W/ステルス2 フェアウェイ(15度)・ジ アッタスV2(5S)
3U・4U/ステルス2 レスキュー(19度・22度)・N.S.プロ PROTOTYPE
5I~PW/ミズノプロ243・スチールファイバーfc 90cw
AW・SW・LW/ボーケイデザイン SM9・スチールファイバーfc 90cw
PT/トラスTB1 ヒール パター
BALL/ツアーB XS
※スペックは編集部調べ ※スペックやスタッツは11月26日時点のもの

※週刊ゴルフダイジェスト2023年12月5日号より(PHOTO/Shinji Osawa、Hiroyuki Okazawa)

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