ドライバーは、2020年モデルのSIM。今シーズン前半はステルス2プラスのロフト9度を使っていたが、シーズン途中からSIMの8度にスイッチ。ネック調整でロフト9.5度、フェースアングルもややクローズにしている。シャフトはここ数年、気に入って使うディアマナD+LTD。
ドライバーのスイッチについて、「ステルス2は明らかに遠くまで飛びますし、飛距離には満足しています。古いSIMは(そこまで飛距離が出なくても)、ミスした時に、打点位置などなぜミスしたのかがわかります。その信頼がありがたいのです」と米国のギアメディアGOLF WRXに語っていた。今シーズンの平均飛距離は296ヤードの135位だったが、フェアウェイキープ率は68%の7位。その信頼感を重視して、今シーズンはSIMドライバーを使っていたようだ。
モリカワといえば、PGAツアー屈指のアイアンの名手。今シーズンもパーオン率71%はツアー5位、グリーンを狙うショットのスコア貢献度(SG)のランクが2位とアイアンのショット力は健在。以前の(ゴルフダイジェストでの)インタビューで、「一番好きなショットがアイアンのカットショット。わずかにフェードしてピンを刺す、このショットが自分の武器だと思っています」と話していた。
そのアイアンは、テーラーメイドの3モデルをコンボして使用。4Iが中空ヘッドのP770、5Iと6Iが小ぶりな軟鉄鍛造のP7MC、7I~PWが軟鉄鍛造マッスルバックのP730。
どのアイアンにも通じるのが各番手に対するグースの度合いが小さめで、つかまえたり逃がしたり自在に扱いやすいヘッド形状という点。また、テーラーメイドのラインナップの中で、いずれもトップラインが薄めというのも共通だ。コリンはこれらのアイアンとは別に、全英オープン対策で硬い地面からでもターフを削り取りやすくカスタマイズしたP7CM(Morikawaモデル)というパーソナルモデルを持ち、他の試合でも使っていたが、習志野CCでは前述のセットでプレーした。
ウェッジは3本ともミルドグラインド4。コントロールショットがメインの50度がスタンダードバウンス(SB)。開いて使うことが多い56度はローバウンス(LB)。60度はタイガー・ウッズのショートゲームに合わせて削られたデュアル(2面)ソールのTW。
シャフトは3本ともダイナミックゴールドのフレックスS400に対して、アイアンは同シャフトのX100。ウェッジのみ1段階軟らかなフレックスにするのは、タイガー、スコッティ・シェフラー、リッキー・ファウラーなどトップ選手が近年採用しているPGAツアーのトレンドのひとつ。
パターはTPコレクションのブレードタイプ。以前はこのモデルのショートスラントネックを使っていたが、今シーズンは通常のクランクネックタイプを使用。太径のスーパーストロークグリップを挿し、右手を上から添えるクローグリップでパッティング。ZOZOではこのパットが数多く決まったが、ツアートータルのパッティングアベレージは53位の1.742。来シーズンの活躍はグリーン上の出来にかかってきそうだ。
テーラーメイドにすべて統一
1W/SIMドライバー(9.5度)・ディアマナD+LTD(60TX)
3W/SIMフェアウェイウッド(14.75度)・ディアマナD+LTD(80TX)
5W/ステルス2フェアウェイウッド(18度)・ディアマナD+LTD(80TX)
4I/P770アイアン(22.5度)・DG MID115(X100)
5I・6I/P7MCアイアン(26・30度)・DGツアーイシュー(X100)
7I~PW/P730アイアン・DGツアーイシュー(X100)
AW・SW/ミルドグラインド4・DGツアーイシュー(S400)
LW/ミルドグラインド4 TW・DGツアーイシュー(S400)
PT/TPコレクション ハイドロブラストSOTO・スーパーストローク ゼナジー1.0
BALL/TP5x
※スペックは編集部調べ ※1Wはロフト8度をネック調整により9.5度、3Wは14度を14.75度で使用 ※スペックとスタッツは11月15日時点のもの
※週刊ゴルフダイジェスト2023年11月21日号より(PHOTO/Hiroyuki Okazawa)