マキロイの彼女もメールの"被害者"!?
「皆さんと同じように、私自身もどうなるか興味深かった。しばらくプレーしていなかったし、足首の状態にも不安はあったけれど、それをなんとか乗り越え、またラウンドを組み立てることに毎日興奮していた」
と4日間で19バーディを奪ったタイガー。
同じ分だけボギーとダブルボギーを打ち通算イーブンパーとなり、出場20名中18位に終わったが、おおむね復帰戦に満足している様子。
その裏にはウェイトリフティングや、1日当たり「クラブとのコンタクトを1000回」をノルマにするなど、努力を続けてきたことはあまり知られていない。
大会初日には解説のブランデル・シャンブリーがこんなことを明かしている。
「タイガーはほかのゴルファーにやる気を起こさせるため、『今ジムにいるんだけど、君は上達のために何をしている?』といったメールを午前4時に送りつけている」
周囲が眠っている間に、孤高の王者はより強くなるために汗を流してきた。
例えばZOZOチャンピオンシップでツアー最多82勝を達成したころには、午前3時半から5時までトレーニングをしていたことを本人が認めている。
さかのぼって17年、当時ローリー・マキロイと婚約中だったエリカさんは、たびたびマキロイにジムにいるタイガーから夜中にメールが来ることを嫌がっていたという。
「夜中に僕が『タイガーがジムにいる』と彼女に報告するたびに、エリカは怒っていました」
とマキロイ。
若かりし頃のタイガーは夜明け前に試合会場に現れ、アップダウンのあるコースを全力で走っていたものだが、そんな努力があったからこその強さだったのだ。
下半身を思うように使えないなかで、ジャスティン・トーマスやリッキー・ファウラーをアウトドライブしたタイガー。
この2人も夜中のメールの被害者?
※週刊ゴルフダイジェスト2023年12月26日号「バック9」より