2023年、世界中のツアーを席巻したキャロウェイ「パラダイム」。
その後継モデルとなる「パラダイム Aiスモーク」が発表された。新たにAIが設計したフェースは、どこに当たっても飛距離が落ちないのが特徴だという。

芯を外しても初速が落ちない
キャリー はほぼ同じ

2019年「エピックフラッシュ」で初めてAIを使ってフェースを設計したキャロウェイ。当初はボールスピードのアップが目的だったが、適正な打ち出し角やスピン量も考慮して計算されるようになり、4年目の前作「パラダイム」では弾道の着弾地点の左右ブレを抑制することも可能になった。

 そして今回発表された「パラダイムAiスモーク」では、25万ものリアルゴルファーのスウィングデータをインプットし、5万回ものバーチャル試作を繰り返したことで、フェースのどこに当たってもスピン量と球のバラつきを抑え、飛距離が落ちないという「Aiスマートフェース」が搭載された。

「4モデルともボール初速が出て、明らかに飛んでいます」と試打をした勝又プロ。

「それ以上に驚いたのが、わざと打点をずらしても飛距離がほとんど変わらず、着弾地点のバラつきが少ないこと。先めに当たって、完全に右に行ったと思った球でもセンターに戻って来ました。
どれも飛んで球がブレないのですがモデルによって特性が違い、ターゲットがはっきりしています。

プロや上級者は、もともとそこまで打点を外さないので、『♦♦♦』は左右だけでなくタテの距離のブレも抑えているのに対し、やさしい『MAX D』は、球が拾いやすく、つかまりがよくなっています。実際のゴルファーのスウィングデータをAIにインプットしたということがうなずけますね。

このドライバーがあればゴルフが断然やさしくなる。芯を外しても大きなミスにならないどころか、どこに当たっても飛ぶんですから。ドライバーでスコアを崩しているアマチュアは多いはず。そういった人に使ってほしいですね」(勝又プロ)

「パラダイム Aiスモーク MAX」でわざと芯を外して打ったときの弾道測定器がとらえたインパクトの瞬間。

画像: 「パラダイム Aiスモーク MAX」でわざと芯を外して打ったときの弾道測定器がとらえたインパクトの瞬間。

これだけトウ寄りでヒットすると右に出て、そのままプッシュアウトするはずだが、右に出たものの軽いドローで着弾地点はセンターに戻ってきた

リアルなスウィングデータをAIにインプット

画像: Ai スモーク ドライバー 分解写真 【Aiスマートフェース】【360度カーボンシャーシ】

Ai スモーク ドライバー 分解写真 【Aiスマートフェース】【360度カーボンシャーシ】

【Aiスマートフェース】
タイプ別に25万ものスウィングデータをインプットし、バーチャル試作を5万回繰り返したことで、どこに当たっても飛距離アップを実現しながら、スピン量を調整し、球のバラつきを抑えることに成功。フェース全面のたわみをコントロールするため「2本の柱」ジェイルブレイクテクノロジーは搭載されていない

【360度カーボンシャーシ】
クラウンには薄くて均一にできるトライアクシャルカーボン、ソールには鍛造で立体的に成型したフォージドカーボンを使用し、帯状に成形した「360度カーボンシャーシ」をヘッドの真ん中に採用したことで軽量化。多くの余剰重量が生まれ、「飛び」と「やさしさ」のどちらも併せ持つ重量配分を実現

[ツアーモデル]
パラダイム Aiスモーク◆◆◆ 
操作性が高く、打感も軟らか

画像2: どこに当たっても飛ぶ! ブレない!
ついにAIはフェース全面をスイートスポットに!
【ギアプロファイリングSPECIAL】
画像3: どこに当たっても飛ぶ! ブレない!
ついにAIはフェース全面をスイートスポットに!
【ギアプロファイリングSPECIAL】

ロフト角/8.0度、9.0度、10.5度
[試打スペック] 10.5度、TENSEI 60 for Callaway(S)

「歴代の『♦♦♦』の流れをくむ上級者向きのモデルだが、多少芯を外しても飛距離が変わらないし球がブレないので、やさしく感じる。初速が速くスピン量も少なめなのに、操作性が高く、顔は上級者好みの逃げ顔で、打感は軟らかく感じる」※CALLAWAY SELECTED STORE限定製品

[スタンダードモデル]
パラダイム AiスモークMAX
やさしく、真っすぐ飛ばせる

画像4: どこに当たっても飛ぶ! ブレない!
ついにAIはフェース全面をスイートスポットに!
【ギアプロファイリングSPECIAL】
画像5: どこに当たっても飛ぶ! ブレない!
ついにAIはフェース全面をスイートスポットに!
【ギアプロファイリングSPECIAL】

ロフト角/9.0度、10.5度、12.0度
[試打スペック] 10.5度、TENSEI 50 for Callaway(S)

「これが、いわゆる“スタンダードモデル”。下めに当たっても球を拾ってくれるし、どこに当たっても同じような球が出る。前作のスタンダードモデルはややハードな印象だったが、明らかにやさしくなっている。投影面積が大きく安心感があるし、顔もいい」

[ドローバイアス]
パラダイム AiスモークMAX D 
球が上がりやすく、つかまりもいい

画像6: どこに当たっても飛ぶ! ブレない!
ついにAIはフェース全面をスイートスポットに!
【ギアプロファイリングSPECIAL】
画像7: どこに当たっても飛ぶ! ブレない!
ついにAIはフェース全面をスイートスポットに!
【ギアプロファイリングSPECIAL】

ロフト角/9.0度、10.5度、12.0度
[試打スペック] 10.5度、TENSEI 50 for Callaway(S)

「当たり負けしない大きなヘッド。ライ角がアップライトでフェースはややクローズのつかまり顔だが、程よいドローバイアスで球が上がりやすく、スライサーだけでなく、ドローヒッターでも安心して使えるやさしさを持つ。やさしいのに初速が出て飛ぶ」

[軽量ドローバイアス]
パラダイム AiスモークMAX FAST 
振り抜きやすく楽に飛ばせる

画像8: どこに当たっても飛ぶ! ブレない!
ついにAIはフェース全面をスイートスポットに!
【ギアプロファイリングSPECIAL】
画像9: どこに当たっても飛ぶ! ブレない!
ついにAIはフェース全面をスイートスポットに!
【ギアプロファイリングSPECIAL】

ロフト角/9.5度、10.5度、12.0度
[試打スペック] 10.5度、TENSEI 40 for Callaway(S)

「『MAX D』に似ているがHS35~40m/sくらいのゴルファーが一番パフォーマンスを発揮できる軽量モデル。球が上がりやすく、振り抜きやすい。ボールのつかまりもいいが、HSが遅いと若干スピンが入りにくい印象なのでロフト多めで軟らかいシャフトを選ぶといい」

※ボールはキャロウェイ「クロムソフトX」を使用。弾道測定器「Golf Swing Better Prizm Pro」で計測

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FWにもAiスマートフェースを搭載 ブレずに飛ぶ!

「4モデルとも3Wを打ちましたが、ドライバー同様、初速が速く、球が強いので飛距離が出ます。球のバラつきも明らかに少ないです。

上級者向きの『♦♦♦』は弾きがよくて初速が速いのに操作性もある。完成度がかなり高く、プロが使うのも納得の出来。

『MAX』は球が強く、飛距離と直進性が抜群。ただし、シャローヘッドで一見やさしそうですが、ある程度パワーがないと球がつかまりにくいので、そこまで力がない人は3Wより5Wを選んだほうがいいでしょう。

それに比べて『MAX D』は楽に球が上がってやさしい。普通の人にオススメするのはこのモデルです。軽量の『MAX FAST』はHSが遅めの人でも球がつかまり、ボールも上がりやすく、何よりも振り抜きやすいです」(勝又プロ)

前作「パラダイム」FWよりボディのカーボン使用率を高めたカーボンシャーシの採用で24gの軽量化を実現。これをタングステン スピードカートリッジとして12gを後方に配して慣性モーメントをアップ。残りの12gをソールのフェース寄りに配して高打ち出し、低スピンを実現。またドライバー同様、リアルなスウィングデータを加味して導き出された「Aiスマートフェース」を搭載した。

[ツアーモデル]
パラダイム Aiスモーク ♦♦♦FW
操作性が高く、球を操れる

画像: [ツアーモデル] パラダイム Aiスモーク ♦♦♦FW 操作性が高く、球を操れる

#3、#5、#7  ※CALLAWAY SELECTED STORE限定製品

「コンパクトなヘッドはロールとバルジが強く、丸い印象。芯に当たるとスピンも入り、操作性が高いが、ボールはつかまりにくい。プロや上級者が使う前提なので完成度が高く、いろいろな球を打つことができる」

[スタンダードモデル]
パラダイム Aiスモーク MAX FW
低スピンで直進性が高い

画像: [スタンダードモデル] パラダイム Aiスモーク MAX FW 低スピンで直進性が高い

#3、#3HL、#5、HVN、#7、#9、#11

「低スピンで球が強く、飛距離性能は抜群。シャローフェースで一見やさしく見えるが、ライ角がフラットなので自分で球をつかまえられない人は右に行きやすい。ライ角を立てればより多くの人が使える」

[ドローバイアス]
パラダイム Aiスモーク MAX D FW
つかまりがよく、楽に飛ばせる

画像: [ドローバイアス] パラダイム Aiスモーク MAX D FW つかまりがよく、楽に飛ばせる

#3、#3HL、#5、#7

「投影面積が大きくて安心感のあるつかまり顔。スピンも入りやすく、楽に球が上がるのでやさしい。『MAX』がややハードなので、やさしさを求めるならフェアウェイウッドは『MAX D』がおすすめ」

[軽量ドローバイアス]
パラダイム Aiスモーク MAX FAST FW
軽量で振りやすい

画像: [軽量ドローバイアス] パラダイム Aiスモーク MAX FAST FW 軽量で振りやすい

#3、#5、#7、#9

「軽くて振りやすく、振り心地も抜群。打てば自然とドローが出る。シリーズの中で最もつかまりがよく、球も上がりやすい。HSが遅めでフェアウェイウッドが苦手な人でも使える、やさしいクラブ」

<試打&解説>
勝又崇之プロ
専修大学卒業後の08年プロテストで木下裕太、片岡大育らを抑えトップ合格。現在は「GOLF PLACE」でレッスンを行う

PHOTO/Tomoya Nomura、Akira Kato
THANKS/GOLF PLACE

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週刊ゴルフダイジェスト2024年1月23日号より

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