オフなのに昨シーズン中と同じ初速を記録
キャロウェイではコロナ禍を除き、新製品の情報解禁に合わせて、発表会を実施してきたが、今年は新製品リリースの配布にとどまった。一節によると、PGAツアー開幕戦である「ザ・セントリー」でプロが使い始めるのに、新テクノロジーをしっかり一般ゴルファーに知ってもらったほうがいいという考えがあったからという。とくに正月休みがある日本では、1月第1週の発表会は、準備の大変さや来場者数が読めないというのは頷ける話で、英断といえるのではないだろうか。その代わりに発売前に、試打できる場を設けた楽しい“パーティー”という場を設けたというわけだ。
パーティーに出席した石川遼はホストプロとして冒頭の挨拶と乾杯の音頭、そしてデモンストレーションを担当。石川もこのパーティーの趣旨には賛成のようで「堅苦しい説明の場ではなく、キャロウェイの世界観を楽しく感じてもらいたい」といい、場の盛り上げにひと役買っていた。
また、新製品について「僕自身は、『パラダイム』でだいぶ弾道が安定したのですが、その肝だったジェイルブレイクがなくなったことにビックリしました。とはいえ、そのジェイルブレイクの間近に当たったとき、外側に当たったときではどうなるの? という疑問は実は僕らも持っていました。
そして、今回のジェイルブレイクなしになるのですが、実際のゴルファーのスウィングをしっかりAIで分析することでジェイルブレイクがなくても大丈夫なフェースが生まれ、ミスヒットに対して強いモデルになっています。
実際に僕は芯で打とうと思っているのですが、傾向としては芯より少しトウ寄りに当たることが多いんです。だからミスの傾向としてはもっとトウ寄りに当たって、右に出たボールがそのまま真っすぐ抜けてしまうことがありました。それはそれでミスがわかってよかったんですが、『Ai スモーク』になってからは同じような打点に当たっても、右に出たものがしっかりドロー回転が掛かり戻ってきてくれるようになりました。飛距離を落としてもいいから安定性を重視してフェードを打ちたいという選手はあえてヒール寄りでうったりするのですが、このヒール寄りでも飛距離が落ちないというのが素晴らしさだと思います」と説明。
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石川が「楽しんでもらいたい」と言っていた趣旨どおりに、パーティーは参加型で、新ドライバーを使用したフェアウェイキープゲーム(FULL SWINGの弾道計測器を使用)や、オデッセイパターを用いたパッティングゲーム(PuttViewを使用)、ジョーズフォージドで7Yの的を狙うアプローチゲームなど体験型で来場者は大いに盛り上がった。
ちなみに、フェアウェイキープゲームで石川は普段どおりに振って、シーズン中と変わらぬボール初速172.7m/h(≒77.2m/s)を記録。「昨年秋口のボール初速が172m/hくらいでした。いまオフシーズンなのに同じくらいの数値が出るということは、やはりヘッドの初速性能が高いということです。また、打感が心地よくて、手に伝わる軟らかい打感なのに、この初速が出るのもいいですね、軟らかい打感で飛ぶクラブってあまりないので」と高評価。
最後の挨拶も担当した石川は「クラブは口頭で説明されるより、今日みたいに自分で体感してもらうのが一番いいと思います。新製品はまず打ってみてほしいですね。そして、楽しみながらゴルフをして、一緒にゴルフ界を盛り上げていきましょう」と話し、会を閉めた。
石川が話す、「トウ寄りにミスしてもドローでしっかり帰ってくる。そしてヒール寄りミスでも初速の落ちが少ない」というドライバー、一度「打ってみて」はいかがだろうか。