数々の猛者たちが集まる「日本ミッドアマ」。彼らの技術を支えているのが考え抜かれた14本のセッティング。この工夫を参考に、改めて自分のセッティングを見直してみよう! というのが「月刊ゴルフダイジェスト」の2月号のとじ込み企画。その中から、ミッドアマ3連覇を遂げた豊島豊さんのセッティングを紹介!

百戦錬磨のトップアマから学ぶ新時代の”14本”

全国のトップアマが集まる「日本ミッドアマ」で、前人未踏の3連覇(5勝目)を達成した豊島さん。そのクラブセッティングを見ると、FW3本、UT2本とウッド類が多く、しかもバリバリのアスリートモデルではない、アベレージ向けが並んでいる。

画像: FWは『ステルス2』ではなく『ステルス グローレ』、UTは『パラダイム』ではなく『パラダイム MAX FAST』。どちらもアベレージゴルファー向けのクラブが並んでいる。

FWは『ステルス2』ではなく『ステルス グローレ』、UTは『パラダイム』ではなく『パラダイム MAX FAST』。どちらもアベレージゴルファー向けのクラブが並んでいる。

これに関して本人はこう話す。
「FWを3本入れているのは、球が上がりやすいしつかまりやすいからです。しかも、僕が選んだのは、『ステルス グローレ』や『パラダイム MAX FAST』など、特にやさしいモデルです。

画像: 前人未踏の3連覇(5勝目)を達成した豊島さん。

前人未踏の3連覇(5勝目)を達成した豊島さん。

ただ、7Wのようなショートウッドはもともと球が引っかかりやすい番手なので、違うモデルに。5W(215Y)と5U(190Y)の間のレンジが埋まるし(7W=200Y)、ずっと使っていて思った通りの距離が打てるんです。

UTについては、23年の大会はコーライグリーンの芥屋GCだったので、球が止まりづらい。だから、5Iを抜いて6Uを入れました」

好みの顔と打感のUTだから信頼して戦える

豊島さんがFWとUTを多く入れる理由はわかったが、2本のUTをよく見ると「パラダイム MAX FAST」とある。”キング・オブ・ミッドアマ”が、まさかの軽量モデル?

「”軽量”といってもカスタムシャフトに挿し替えているので、クラブの重さはあると思います。それよりも、このモデルを使う理由はヘッドの性能。フェースが少しかぶっていて、球がつかまりそうな顔をしているんです」

画像: 見た目はつかまり仕様で、重量はシャフトで合わせている。

見た目はつかまり仕様で、重量はシャフトで合わせている。

アスリートゴルファーって、逃がし顔じゃないとダメっていう人、多くありませんか? との質問には、「ボクは逆です。フェースが右を向いて、球がつかまらなさそうなクラブは使えません。それから、このUTは静かめな打音がいいですね」と豊島さん。

セッティングの注目ポイント

画像: 3Wは「ステルスグローレ」、7Wは「915F」、5Uは「パラダイム MAX FAST」。

3Wは「ステルスグローレ」、7Wは「915F」、5Uは「パラダイム MAX FAST」。

・ステルスグローレを使用(3W、5W)
アベレージゴルファーにとっても球が上がりやすくてつかまりやすく「やさしい」と感じるスプーンとクリークを入れている。

・7Wだけつかまりを抑えたモデル
7Wはもともと球がつかまる番手だけに、つかまり過ぎないモデルをイン。長く使うこのモデルは手放せないという。

・つかまり顔で安心してスウィングできる5U
構えたときにややフックフェースに見えるから、球が右へ逃げるミスを気にせず安心して打てるという。

画像: 6Uは「パラダイム MAX FAST」、46度は「SM9」。

6Uは「パラダイム MAX FAST」、46度は「SM9」。

・5Iの代わりに6Uを投入
開催コースの芥屋GCはコーライグリーンでコンパクションは硬く、球が止まりづらいため、5Iよりも弾道が浮きやすい6Uをセット。

・PWの代わりに46度ウェッジ
ツアーでもトレンドになっている、PW代わりのウェッジをイン。ショートゲームを重視するがゆえの選択だ。

他の入賞者のクラブセッティングや距離ごとの番手分析は2月号の「月刊ゴルフダイジェスト」とMYゴルフダイジェストにて掲載中!

TEXT/Satoru Niida PHOTO/Tsukasa Kobayashi、Hiroyuki Okazawa

SPECIAL THANKS/JGA

※2024年1月18日21時30分一部加筆修正しました。

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