小祝さくらは、飲食店をやってみたいという夢を持っている。おにぎり屋、たこ焼き屋……夢は広がる。「食べ物が好きですからねえ。でも、実際やるとなると、すごく大変だとは思うんです。専業主婦もしてみたいなと思ったこともあります。幸せな家庭で子どもを育てながら、自分の好きな仕事をして、充実した、ごく普通の生活をしたいんでしょうね。今は、ゴルフをやめたら、ゴルフは全然したくないと思っているんです。でもみんな、やめたらやりたくなると言うので、そうかもしれないんですけど」
ゴルフを職業とし、ゴルフに真剣に取り組む、ゴルフ漬けの日々だからこそ、ちょっぴり現実逃避してしまうこともある。でも、プロゴルファーという職業を選んだからこそ、楽しいイベントや、いろいろな人との出会いがあるのも事実だ。昨年末のオフシーズン、小祝さくらは充実した時間をすごした。
3ツアーズは、仕事ではあるけれど、毎年楽しく参加している。昨年は、2年連続女王の山下美夢有とのコンビで、JLPGA女子チームの圧勝に貢献した。「とても楽しかったです。でも始めたらみんなすごい本気で(笑)。山下プロなんて、オフになってしばらくクラブを握ってないと言っていたのに、結局なんだかすごいんです」
JLPGAアワードでは、2022年の純白のドレスとはガラッと変えて、2023年は黒のレース地に白の花柄が付いたドレスを選んだ。2022年の「ラプンチェル」に続き、〝姫系〟だ。先輩プロ、松森彩夏の結婚式にも出席した。「ウェディングドレス姿、とっても綺麗でした」
昨年、日本ツアーを引退したイ・ボミプロとの食事会も楽しかった。「笑顔でいる秘訣を教わりました、笑顔でいるとよいことがたくさんあるらしいです」。そして、昨夏の「眉毛サロン」に続き、「ネイルサロン」にも数年ぶりに行ってみた。
「オフしかできないなと思って。女子プロはみんなネイルをやってますけれど、私は行くのが面倒くさくて、しかも爪を伸ばすのが嫌だなって。試合中とかも気になってしまうので。でも今回は、家の近くで試しにやってみたんです。ボミプロにも可愛いと言ってもらえたんですよ」と、さくら色のネイルを見せてニッコリ。
そして、プロサーファーの五十嵐カノア選手との対談も実現した。「実は私、カノア選手のインスタを、随分前からフォローしていたんです。だから、すごく嬉しかったですね。5カ国語をしゃべれると聞いて、『私は1カ国語(日本語)もうまくしゃべれないのにどうしよう(笑)』と思っていたんですけど、TOTO(ジャパンクラシック)のときみたいにすればいいんだな、と考えて臨みました(笑)」
※週刊ゴルフダイジェスト2024年1月23日号より