近年、スウィングの解説で”回転”という表現がよく使われるが、言うは易し行うは難し…と感じているアマチュアも多いのでは? 体の回転がスムーズな飛ばし屋、蟬川泰果に着目して観察していると、トップからダウンスウィングへ入った瞬間の“ある動作”が浮き上がってきた! 「週刊ゴルフダイジェスト」2月6日号に掲載した、プロゴルファーの小林一重による技術レポートを一部掲載!

“シットダウン=座り込み動作”これが腰の回転を生む

体の回転を説明するうえで、蟬川との比較対象に選んだのがジョン・デーリーだった。

「30年ほど前、全盛期のデーリーを『切り返しでの”シットダウンモーション”が誰よりも強烈です』と解説したことを覚えています。

画像1: 飛ばす選手の動きは今も昔も”シットダウン”!? ソニーオープンウォッチャーのベテランプロが解説
画像2: 飛ばす選手の動きは今も昔も”シットダウン”!? ソニーオープンウォッチャーのベテランプロが解説

シットダウンとは椅子に座るときのように、足の踏み込みによって腰を沈み込ませ、同時に上半身の前傾も深まっていく動作を指します。

地面を踏んでこの動きが入ることで、その反動で下半身が伸びる方向に作用して回転が始まります。今でいう地面反力ですね。シットダウンの反作用が回転力を生み出します。

蟬川くんの沈み込み動作を間近で見ていたら、当時のデーリーを思い出したわけです」

2選手を比べるとデーリーはオープンフェース、蟬川は超シャットで各時代のクラブに合わせたフェースワークは対称的だが、どちらもテイクバックで伸びた右脚が一気に曲がって回転がスタートし、その反動でインパクト以降左サイドが伸びてくる。小林プロが述べたシットダウンは、時代を超えた飛ばし屋の共通項というわけだ。

画像: ソニーオープン3日目。蝉川、T・メリット、J・ブラムレットの組。

ソニーオープン3日目。蝉川、T・メリット、J・ブラムレットの組。

蝉川のように回転するにはどのように身体を使うのが良いのか。小林プロによるワンポイントアドバイスは2月6日の「週刊ゴルフダイジェスト」とMYゴルフダイジェストに掲載中!

PHOTO/Blue Sky Photos

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