昨年、プロフル参戦1年目にして賞金ランキング2位となった蟬川泰果。そのアグレッシブなプレーで人々を魅了する泰果だが、志は常に“ギャラリーファースト”にある。そんな蟬川が作ってきた“居場所”や未来のことを本日発売の『週刊ゴルフダイジェスト 2月16日号』で独白。
画像: ソニーオープン・イン・ハワイは最終的に松山英樹、久常涼と同じ30位に終わったが、日本人最上位は死守。メジャー制覇という大きな目標には、日本ゴルフ界を盛り上げたいという思いも隠れている(photo/Blue Sky Photos)

ソニーオープン・イン・ハワイは最終的に松山英樹、久常涼と同じ30位に終わったが、日本人最上位は死守。メジャー制覇という大きな目標には、日本ゴルフ界を盛り上げたいという思いも隠れている(photo/Blue Sky Photos)

「海外で1勝! したことがないので、してみたいです」(蟬川泰果)

蟬川泰果の2024年、今年もハワイでスタートした。

昨年67位に終わったソニーオープン・イン・ハワイについて、「今年は日本人で最上位に行きたい。そう考えていけば日々成長できるはずです。それに初戦がいいとノッて行けるので」と語っていた。そして蟬川は、3日目を終えて4位タイとし、日本の「タイガ」の名前は注目を浴びたのだった。

蟬川は昨年の日本ツアーにおいて、総合力を評価するメルセデスポイントランキング1位だった。

「取りたかった賞ですけど、僕が一番いいという感覚はないんです。このショットはまだまだ下手くそやなあと感じる部分も多いし、パーオン率ももっと上げられた」。

飄々と話してはいるが、さらに上を見つめているのがわかる。

「でもスタッツは軽く見る程度です。スタッツには表れない自分も多い。昨年は短所を埋めようとして逆に長所がどんどん落ちてしまった。逆に長所がいいときに短所も何だかよくなるイメージがあります。もっともっと長所を伸ばして、向こうに行ったときに、またどうなるかというのを見てみたいと思います」。

向こうとは、もちろん海外のこと。長所とは「ドライバーの精度」だと言い切る。

「今年の目標のひとつは、海外ツアーでの1勝。アマチュアでもプロでもまだ勝ったことがないので、してみたいんです。昨年海外の試合に出て、飛距離的にはいけると思った。でも、向こうの選手はセカンドショットからの技術がすごい。だからやっぱりまず、ドライバーでいかにフェアウェイにヒットさせるかが重要。あとは芝が全然違うので、イメージをきちんと持って打つことができれば、バーディも取れるなと思いました」。

その先の目標は4大メジャー制覇。蟬川は今年、海外にも“居場所”を作っていくつもりだ。そのためにも全体的なレベルアップを図っていきたいという。

「でもやっぱりメンタルが一番大事かなって。メンタルコーチというより、僕、世界のツアーで活躍している選手の映像を見ながら、技術面だけでなく、そのプレーをしているときにどう考えているんだろうと想像もしています。チップインバーディやイーグルなんかを見ていても、すごく心情が関係しているのがわかるんですよ」。

蟬川はこれまでも、さまざまな“居場所”を作り上げてきた。それを守りながら、プロ2年目のタイガもイケイケで歩む!

画像: せみかわたいが。アース製薬所属。2001年1月11日生まれ。兵庫県加東市出身。22年9月、東北福祉大4年時にパナソニックオープンでアマ優勝、10月に日本オープン制覇、同月プロ転向。昨年4月の関西オープンでプロ初優勝、最終戦JTカップで国内メジャー優勝達成(PHOTO/Masaaki Nishimoto)

せみかわたいが。アース製薬所属。2001年1月11日生まれ。兵庫県加東市出身。22年9月、東北福祉大4年時にパナソニックオープンでアマ優勝、10月に日本オープン制覇、同月プロ転向。昨年4月の関西オープンでプロ初優勝、最終戦JTカップで国内メジャー優勝達成(PHOTO/Masaaki Nishimoto)

95年ぶりのアマチュアで日本オープン制覇を含む、史上初のアマチュアでツアー2勝を挙げた蟬川泰果。自身の長所や昨年の反省点、ライバルである中島啓太や金谷拓実については2月13日号の「週刊ゴルフダイジェスト」とMYゴルフダイジェストにて掲載中!

PHOTO/Blue Sky Photos、Masaaki Nishimoto

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