真っすぐ遠くに飛ばすスウィングの「最適解」
長い手足を最大限に生かした、大きなアークが特徴のスウィングです。とくにテークバックは、クラブが遠くに上がっていて十分なパワーの蓄積があります。トップでのフェースの向きは、オープンでもシャットでもない、ニュートラル。ダウンスウィングで無理なフェース操作を必要としないので、フィニッシュまで迷いなく振り切れている印象です。
また、振っていく方向がよく、出球が左のナチュラルなフェードを打っているので、方向性もかなりいいはずです。フェードヒッターは「左を向いて構える」という固定観念を多くのゴルファーが持っていますが、戸髙さんはそれにとらわれることなく、インパクト条件の一番いいポイントでヒットすることと、自分が狙ったところにボールを出すことを両立させた構えになっています。
これまで自分のスウィングと真剣に「にらめっこ」しながら成長してきたことが感じられ、その結果、現状における「どうやったら真っすぐ遠くに飛ばせるか」ということに対し、「最適解」を導き出したスウィングになっていると思います。
インパクトはかなり力強く、地面からの力をしっかりもらいながら左腰をクリアにして、左のふところを広く使えているところは、D・ジョンソンと似ている感じもあります。ダウンスウィングの後半からインパクトにかけて、手元を緩やかなカーブで引き上げていますが、これはインパクトゾーンでヘッドを加速するのに不可欠で、世界のトッププロにも共通する動きです。
残りの2名、飯島早織選手と藤本愛菜選手のスウィング解説は、2024年2月27日&3月5日合併号の「週刊ゴルフダイジェスト」に掲載中!
PHOTO/Tsukasa Kobayashi THANKS/KOSHIGAYA GOLFCLUB【PGM】
※週刊ゴルフダイジェスト2024年2月27日&3月5日合併号「次世代選手のスウィング解説」より