舞台のリビエラCCに到着したタイガーがロッカールームで真っ先に挨拶を交わしたのは、WMフェニックスオープンでプレーオフを戦い準優勝した同世代のチャーリー・ホフマン。47歳にかけたタイガーの言葉は、「良くやったオールドマン(じいさん)!」だった。
水曜日のプロアマではラウンド中に出店していたIn-N-Outのハンバーガーを食べる姿も。In-N-Outはタイガーの生まれ故郷カリフォルニアを中心に絶大な人気を誇るハンバーガーショップ。
あまりの人気にSNSでは「過大評価されすぎでは?」の声もあるが、タイガーは「絶対に過大評価ではない」と擁護。彼にとって故郷の味なのだ。タイガーはパティ2倍を注文し、カートに乗ったまま食べ始めたのだが、その前に入っていたピクルスをゴミ箱にポイ!
実はピクルス嫌いだったことも判明した。
97年にマスターズで初優勝したとき翌年のチャンピオンズディナーにハンバーガー&ポテトフライを供し、年配の選手たちに苦笑いされたもの。その後、健康のため"バーガー断ち"をした時期が長かった。
大会初日にバーディ発進するも、5バーディ6ボギーと出入りの激しいゴルフで、最終ホールでは「背中が痙けい攣れ んしていた」と第2打がまさかのシャンク。ギャラリーから驚きの声が漏れるなか、打球は71ヤードしか飛ばなかった。
「確かにあれはシャンクだった」と苦笑いし、2日目の7番で棄権。
タイガー陣営は「前日からインフルエンザのような症状が見られ脱水症状に陥っていた」と説明した。その後点滴治療を受け、土曜日にインフルエンザだったことが明らかになった。腰痛、事故の後遺症の足の痛み、そしてインフルエンザ。
一日も早く健康を取り戻し、元気にプレーするタイガーが見たい。
※週刊ゴルフダイジェスト2024年3月12日号「バック9」より