マスターズの前哨戦PGAツアーのバレロ・テキサスオープンで22歳のアクシャイ・バティアが優勝しマスターズ最後の切符を手に入れた。4打リードで迎えた最終日フロント9を終えた時点で6打差をつける楽勝ムード。しかしバック9でまさかの展開に。7連続バーディで追い上げたデニー・マッカーシーに並ばれ決着はプレーオフにもつれ込んだ……のだが、実はこのとき、前代未聞のハプニングが起きていた。

本戦の最終ホールでマッカーシーが先にバーディを奪ってホールアウト。通算20アンダーで並んでいたバティアは何としても3.5メートルのバーディチャンスを入れ返さなければならない状況に追い込まれた。

集中力を極限まで高めて打ったパットはカップに向かって一直線。カップに吸い込まれた瞬間彼は左手の拳を握りしめ激しいガッツポーズを繰り出した。

そこまでは良かった。ところがそのガッツポーズで左肩を脱臼。プレーオフを待つ間ガールフレンドのプレスリー・シュルツさんに「肩が外れてしまった」と打ち明けた。

画像: プレーオフを決めるバーディパットを沈め、激しいガッツポーズを繰り出すアクシャイ・バティア。実はこのときの勢いで、左肩が脱臼してしまっていた(写真/Getty Images)

プレーオフを決めるバーディパットを沈め、激しいガッツポーズを繰り出すアクシャイ・バティア。実はこのときの勢いで、左肩が脱臼してしまっていた(写真/Getty Images)

それでも戦いを止めることはできない。プレーオフ1ホール目でマッカーシーが残り100ヤードの3打目をミスしグリーン手前の池に打ち込むと、バティアの元にトレーナーが駆け寄りフェアウェイの外に導くと、そこで肩を元の位置にはめてからパー5の3打目を打つことに。

痛みがないはずはない。しかし彼の放った打球はグリーンをとらえバーディチャンス。174試合目の初優勝を狙った31歳のマッカーシーがボギーパットを外しバディアがバーディを決めて勝負あり。もちろんウィニングパットを沈めてもガッツポーズは自重した。

「マッカーシーが素晴らしいゴルフをしたので最後は追い詰められた。でも勝てて素晴らしい気分。母の誕生日が4月1日で、そのとき彼女が“マスターズに行くのが私の願い”といっていたのでそれを叶えられてうれしい」

昨年のバラクーダ選手権でツアー優勝は経験しているがその大会はマスターズ出場権除外のトーナメント。今回の勝利で最後の最後にフィールドの89番目に滑り込んだ。

もう1つ彼にとって特別な意味があったのはバレロ・テキサスオープンが彼女との思い出の一戦だったこと。SNSで知り合った2人が初めて対面で出会ったのが2年前のこの大会だった。以来ときにはバティアのバッグを担ぎ「常に隣にいて」献身的にサポートしてくれた彼女に2勝目の捧げることができた。

「頭がおかしくなりそうな1日だった」と苦笑いしながらバティは至福のときを噛み締めていた。

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画像: www.golfdigest-minna.jp
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