上田桃子や吉田優利、渋野日向子らを指導する辻村明志プロコーチは、ゴルフダイジェスト社のマスターズ特派記者として現地入りしている。辻村初の現地観戦をしたマスターズは世界ランク1位のスコッティ・シェフラーの圧勝で幕が閉じた。辻村特派記者からの最後のレポートはそのシェフラーの強さを解説してもらった。

フロント9を終わった時点では、最終組のスコッティ・シェフラー、コリン・モリカワ、1組前のマックス・ホーマ、ラドビッグ・アバーグの4選手に戴冠の可能性があった最終日。しかし、終わってみれば2位のL・アバーグに4打差をつけて優勝したのは世界ランク1位のシェフラーだった。

画像: 通算11アンダー、再びグリーンジャケットに袖を通したスコッティ・シェフラー(撮影/Blue Sky Photos)

通算11アンダー、再びグリーンジャケットに袖を通したスコッティ・シェフラー(撮影/Blue Sky Photos)

予選ラウンドは強風に見舞われ、ロースコアの展開となったが、ダブルボギーは4日間でわずかに1つと驚異の安定感を見せつけ、追撃を阻止した。なぜシェフラーはここまで崩れを知らないのか。辻村に聞くと、

「練習日からずっとシェフラーのスウィングを見ていたのですが、まず印象深かったのが、とにかくボールと近いこと。これは彼のスウィングの特性からくるものなのでここでの説明は省きますが、ボールに近ければ近いほど、足が止まるとフェースが返り、引っかけのミスが出ます。先日のオーガスタ女子アマでも、私が教えている六車日那乃選手が終盤の『ここぞ』という場面で足が止まり、ミスしていました。一方のシェフラーは4日間通じて足が止まった場面を一度も見ませんでした。

特に終盤で疲労が溜まってきた場面やプレッシャーを受けた場面で足は止まりがちです。しかしシェフラーは止まらない。マスターズのような大舞台でも実力を発揮できる理由のひとつは、確実にここだと思いますね。勝負どころで足が止まらない選手は、本当に強いのです」と解説する。

このフットワークについては『特派記者・辻村明志のオーガスタレポート⑥』で記載しているが、簡単に説明すれば「スウィングのトップからクラブを下ろしていくなかで、ハーフウェイダウン辺りで地面を両足で踏む動きが入る、そこで足が止まらずに動き続けること」をいう。もちろん、マスターズに出場する選手は超が付く一流ばかり。基本的には全員がこのフットワークを習得しているのだが、2日目後半以降のタイガーのように、疲労などの要因でそれが使えなくなることがある。しかし、オーガスタという難コースで4日間72ホールやり続けられるのがシェフラーの強みだというのだ。

このマスターズの勝利で2024年のシェフラーは9戦して3勝を含むトップ10が8試合と、抜群の安定感を誇る。難コースになればなるほど安定感が重要と考えると、シェフラーの時代がしばらくは続くのかもしれない。

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画像: www.golfdigest-minna.jp
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